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帰ってきたピアノ - 2010.12.28 Tue

20数年を経て、高校の時まで使った後、譲ってしまったピアノが戻ってきた物語です。

世間ではクリスマスの雰囲気でいっぱいの時、ご依頼を受けてカワイのアップライトの調律に伺いました。
以前、今お持ちのグランドピアノの修理でお世話になった方で、作業が終わった最後に、「実はうれしい出来事があって、自分が小さかったときに使っていたピアノが20年ぶりに帰ってくるんです!
久しぶりの再会なんです。
小さい時におばあちゃんに買ってもらって、子供時代を過ごした思い出のピアノです。
多分ちゃんと弾けない状態かもしれませんが、是非見ていただきたいのです。」





こういういきさつで伺ってみると、ピッチは下がって、もちろんホコリがいっぱい。
鍵盤もシールの跡などで、汚れています。

でもなぜか、おうちの方々皆さんが喜んでおられます。
心なしか、ピアノも喜んで見えました。

ピアノが置いてある部屋にはベッドだけが置いてあり、そのベッドは使われていないようでした。
「このお部屋はどなたのお部屋ですか?」
「2年前に亡くなったおばあちゃんのお部屋です。おばあちゃんに買ってもらったピアノなので、自宅にはグランドピアノがあるため、持っていけないので、是非おばあちゃんにもう一度会わせてあげたいと思って、この部屋に置きました。」

そうだったんですね。


そして、是非いっしょに掃除したいということで、二人でタオルで隅々までホコリを拭い取り、掃除機をかけ、鍵盤を磨きました。
ピッカピカです。

調律もして、きれいな音が蘇りました。


お母さんが、ピアノが家にやってきたときのことを話してくださり、お嬢さんも、そのピアノが来たとき驚いたこと、おばあちゃんにいっぱいピアノを聞いてもらったこと、いろんな思い出話を聞くことができました。

こんなにいっぱい愛情の詰まったピアノは幸せだろうなと、思いながら、素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気持ちでした。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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