ペトロフ GP これで差が出るプレップアップ - 2011.01.06 Thu
またまた縁があってペトロフのプレップアップの仕事ができました。
今回は、防音工事と同時進行です。
ピアノにとって、防音、音響がいっしょにできるという素晴らしい環境の中での仕事です。
一度納まったピアノからアクションだけをお預かりして、将来長持ちさせるための処理、調整、整音を施す仕事です。
これらをやるかやらないかで、ピアノの寿命が大きく違ってきます。
しかし、ピアノを見てみると、材料は良いものを使用しているのに、いきなり修理に近い内容のことの作業が待ち受けていました。

チェコ製のレンナーアクションです。

いきなり動きが悪く、強制乾燥させて、スムーズな動きを取り戻します。
ハンマーだけでなく、ジャックも含めアクション全体の動きが鈍く、大変重いタッチになっています。
ドライヤーの登場です。

ハンマーのテールの状態も中途半端な仕上げです。
左:オリジナル。筋が斜めに走り、しっかりとハンマーを受け止めてくれません。角度もけっこういい加減です。
右:加工後のテール。ざらつきがしっかり出て、しかもバックチェックに対して、この面が水平に並びます。

右:オリジナル。肉厚がありすぎ、ハンマーの重量が重いため、弾いたときの初動が思い原因です。
左:加工後。肉厚が程良くなり、バックチェックへのくわえもしっかりしました。

切断部の毛羽立ちがキライです。

きれいに散髪しました。

まだまだこのアクションのプレップアップは続きます。
今回は、防音工事と同時進行です。
ピアノにとって、防音、音響がいっしょにできるという素晴らしい環境の中での仕事です。
一度納まったピアノからアクションだけをお預かりして、将来長持ちさせるための処理、調整、整音を施す仕事です。
これらをやるかやらないかで、ピアノの寿命が大きく違ってきます。
しかし、ピアノを見てみると、材料は良いものを使用しているのに、いきなり修理に近い内容のことの作業が待ち受けていました。

チェコ製のレンナーアクションです。

いきなり動きが悪く、強制乾燥させて、スムーズな動きを取り戻します。
ハンマーだけでなく、ジャックも含めアクション全体の動きが鈍く、大変重いタッチになっています。
ドライヤーの登場です。

ハンマーのテールの状態も中途半端な仕上げです。
左:オリジナル。筋が斜めに走り、しっかりとハンマーを受け止めてくれません。角度もけっこういい加減です。
右:加工後のテール。ざらつきがしっかり出て、しかもバックチェックに対して、この面が水平に並びます。

右:オリジナル。肉厚がありすぎ、ハンマーの重量が重いため、弾いたときの初動が思い原因です。
左:加工後。肉厚が程良くなり、バックチェックへのくわえもしっかりしました。

切断部の毛羽立ちがキライです。

きれいに散髪しました。

まだまだこのアクションのプレップアップは続きます。
● COMMENT ●
Re: タイトルなし
うさま
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
ご質問の件ですが、
> 前に演奏者が感覚的に鍵盤が重いと言っていたピアノ、
> あれもハンマーが肉厚だったりしたのですか?
> (いや、そんなことは無いと思いますけど)
そんなことは無いものでした。
今回のペトロフもスタインウェイとほぼ同じ厚みにしています。
重いと言われたのも、スタインウェイで、しかもより軽い材質のものでした。
この物理的な重さとは違うようです。
今だに原因はわかりませんが、、、。
都合があえば修理を見に来てください。
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
ご質問の件ですが、
> 前に演奏者が感覚的に鍵盤が重いと言っていたピアノ、
> あれもハンマーが肉厚だったりしたのですか?
> (いや、そんなことは無いと思いますけど)
そんなことは無いものでした。
今回のペトロフもスタインウェイとほぼ同じ厚みにしています。
重いと言われたのも、スタインウェイで、しかもより軽い材質のものでした。
この物理的な重さとは違うようです。
今だに原因はわかりませんが、、、。
都合があえば修理を見に来てください。
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宜しくお願い致します。
ところで、ふと思ったのですが、
前に演奏者が感覚的に鍵盤が重いと言っていたピアノ、
あれもハンマーが肉厚だったりしたのですか?
(いや、そんなことは無いと思いますけど)