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修理の修理 STEINWAY NEWYORK フルコン 6 - 2011.02.04 Fri

100年たったフロントピンは傷があったり、メッキがはげていたり、非常にざらついた状態でした。
そのピンを抜いて、硬質クロームメッキを施しました。
このためにメッキ屋さんを探して、かなりいろんなところにあたって、見つけたところが匠の技を存分に発揮されているところでした。

P1240005.jpg
フロントピンを抜いた鍵盤筬






P1060011.jpg
左:磨耗して傷がついたフロントピン
右:メッキを付けるために、磨いたピン

P1190007.jpg
右:現在のピアノに付けられているニッケルメッキだそうです。
左:今回の硬質クロームメッキ

ニッケルめっきは摩擦で20~30年ほどしか、もたないそうです。
それに対して、硬質クロームメッキは100年もつとのことで、このピンだけが後100年保証されました。
最期はバフがけで表面の仕上げはピッカピカ。
ニッケルとの摩擦抵抗も格段に違いました。

これから、この方法で仕上げるのも良いかも。


P1250008.jpg
きれいです。

P1250009.jpg
このピンに収まる鍵盤部分のクロス交換。
昔の構造が今のと違って、貼りにくいのです。

P1250010.jpg
ニカワで貼って、乾いたらピンに合わせて調整です。

徐々に下から仕上がっていきます。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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