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大修理 スクエアーピアノ5 - 2011.04.07 Thu

ピン板の加工です。
大きな木工機械がないので、細かい部分は手作業になります。
オリジナルの形に沿って作っていきます。

P4050002.jpg

こういうふうにピン板を加工できるのは現代のピアノでは難しいです。
それこそ、ピアノの工場のような大きな機械があるところでは可能かもせれませんが、日本ではまだそういう古くなってピン板がだめになっても使うようなピアノは少ないです。
あっても、逆に寿命が来たという形で、新しいものを勧めます。




P4050003.jpg
木工作業は大好きです。
巨大な張力に耐えるピン板ですが、手作業をしていると愛着がわきます。

P4050005.jpg
低音と、中高音に分かれているピン板です。
このせいで、作り上げるのも難しくなく出来ました。

P4050006.jpg

P4050007.jpg
チューニングピンが刺さる穴を開けます。
一度鉄骨にピン板をネジ止めをし、穴の位置の記しをして、ピン板をもう一度外して穴を開けていきます。

P4050008.jpg
完成です。

P4070003.jpg
現代のピアノのピンブッシュ(鉄骨の穴に埋めて穴をあけて、チューニングピンを支えるもの)は厚さ10mm前後のものですが、このスクエアピアノは21mmもあり、既製のものでは当てはまるものはありません。
ピン板同様これも手作りです。
直径12mmのブナの円柱を切って、面取りをして、打ち込みます。

P4070004.jpg
鉄骨の穴も、ここまで密集しているものは、あまり見たことがありません。

穴を開けたら、本体に乗せる予定です。
さあ、もうちょっとで、張弦です。

● COMMENT ●

ピン板

素材から削りだした手づくりの一品料理ですね!
そういえば、ピン“板”は、“いた”と読むそうで。最近まで“ばん”と思っていました。
手作業だけで修理ができるものは、これからもずーっと生き残れるのだと思います。
でも鉄骨の割れは、素材の関係で、修理ができる人間も少なくなっているようですが。
ひとつ提案です。ピン板の破材を小さくカットして、アクションモデルの隣に展示しておいて下さいませ。
ぜひとも。。。

Re: ピン板

う様
初めての楽器は手探りが多いので、常に不安です。
このピン板も無事うまくおさまってくれるか、心配です。
今度お越しの際はピン板をお見せいたします!


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32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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