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最終日 ピアノ工房月間での技術セミナー - 2011.04.12 Tue

昨日でうたまくらピアノ工房月間が終わりました。
この期間毎週日曜日に、セミナーをさせていただき、いろんな方面からのお客様にお越しいただきましたこと、大変感謝し、お礼を申し上げます。

さて、最終日は技術セミナーということで、ヤマハピアノを使っての「整音」を中心にセミナーをさせていただきました。
実際に、現場での整音、修理での整音と状況が違えばやり方も変わります。
程良く使われているのか、消耗が激しいのか、置かれている環境などにも影響されますが、より良い音を作るためのヒントになればと考えたセミナーです。

集まっていただいた方々は広島、岡山、関西地区の技術者、そしてよりピアノを知りたいというピアノの先生方も参加されました。
弾き手と、技術者の考え方の違い、捉え方の違いなど両面が見れて大変よかったです。
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まず、自分自身のピアノの基準を見極めるために、ピアノを弾いていただきました。
このピアノに対してどんな感想を持つか。




整音とは?

この質問で何と答えるでしょうか。
やり方? 音色の質? どうあるべきか?

答えは難しいものですが、それぞれ捉える感性が違うので、それを言葉にすればまた違ってきます。
一台のピアノを弾いて、10人が10人違う意見があり、そこでどういう音にするかも違う考えがあると思います。
しかし、最低限のハンマーの質、ピアノの質、などを捉えることが出来れば、良いピアノを作っていく、演奏をしていくことができると思います。
技術者はそれを行い、演奏者に伝える。
弾き手は自分の意見をしっかりと技術者に伝える。
これらのコミュニケーションが難しく、かつ面白いのです。
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同じピアノなのに、弾き手で全然音が違います。

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さあ、これから修理をするピアノなので、交換する前のハンマーにいろんな実験ができました。
もちろん、皆さんに好きなやり方で針刺しをしていただいたり、初めての方にはこの場での経験をしていただいたり、今ならではの体験です。

一度おもいっきりパンクさせてみたかった!
これは私が行ったものです。
お客様の家では絶対できないことで、もちろん商品でもそうですが、これが今から修理するピアノなら可能です。
横から刺して見たり、いろんな発想で皆さんに体験していただきました。

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即席でハンマーを新品に交換して、
針を指していない状態のもの
針を押し刺しでおこなったもの
針を突き刺しでおこなったもの
ファイリングする前のもの
ファイリングした後のもの

それぞれの音色の体感です。
これは自分でやりながら、面白いものでした。
これだけはっきりと違いが分かれば、整音という作業の基礎がわかっていただけたと思います。


お昼過ぎに工房でお弁当を食べていただいて、後半戦です。

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歴史的鍵盤楽器のプレゼンテーションと、それらの音源と、実際の楽器の演奏で体感していただきました。

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最後に、整音でピアノはより良くなるということと、古いものは蘇るということ、こういう技術の面白さをお伝えさせていただき、5時間のセミナーを終えました。

とにかく、皆さんの知りたいという意欲、勉強をしたいという意思などがひしひしと伝わってきて、苦しいと言われるピアノ業界ですが、まだまだ明るいぞ、頑張れるぞと思った一日でした。
(そのためには毎日の積み上げが最低条件ですが)


また、是非「今ならでは」のセミナーを行いたいと思います。

次回のうたまくらピアノ工房月間は7月ごろを予定しています。
決まり次第お知らせいたします。
どうぞ、お楽しみに。

● COMMENT ●

ありがとうございました!

コメントが遅くなってすみません。アウトプットしなくちゃ…と思いつつ…うまく言葉に消化できなくて(汗
ホンットーに贅沢なひと時でした! 肉たたき(笑)での針刺し…あの作業までさせてもらえるなんて♪ 教えてくださった荒木さんの手の大きいこと大きいこと! あれに何度も刺されたり、使いまくって出来上がった「手」だなあって思いました。手フェチになりそうです。
「ここをなおして」と伝えられるほどになるにはまだまだ程遠いですが、こちらのセミナーを受講するたび、いつも何か発見があります。何よりも、ますますピアノが好きになります!
最後のシメのお言葉…ドッシリとキました。技術者さん、ユーザーさんに限らず、ピアノにかかわるすべての人の意識が高まればいいなあ。その一端を担っていかなくちゃ。身のひきしまる思いがしました。

また是非、開催してください!
7月も楽しみにしていますね!

Re: ありがとうございました!

Nさま
大変お疲れさまでした。
良い刺激になられたのは、嬉しい限りです。
来ていただいて、経験していただいたかいがありました。

皆さんからは個人的にメールを頂いていまして、本当はコメントで頂きたかったのですが、、、笑
そのなかで、広島のUさんは「レスナーの方々の会話も、これぞ関西人!という感想です。どうしてこんなに面白いのでしょう。」とのことです。

私も関西出身ではない身として、楽しませていただきました。

私の手は指が短く、手のひらが大きい変な手です。
でも大好きな手です。
今度比べてみましょう!

あはは

他の皆さんのコメントをとても楽しみにしていたのですが…メールでしたかー。
一番に書き込むのも…と様子を見ていたのですが、それはいつまで経ってもコメントが増えないわけですね。
こちらのブログが賑わうこと、同じセミナーを受けた人たちの感想を知ること、どちらもとても大切だと思うのですが…とは言いつつ私もなかなか読み逃げが多くて申し訳ない一人なのでエラそうには言えません。

みなさーん。
感想書きあいましょーですーー。

Rあはは

拍手の後にコメントしたら、こちらに掲載されると、思い込んでました。スミマセン。改めて、技術セミナーはとても有意義な一日でした。セミナーの後も当日のことをいろいろ思い返したり、復習したりしていました。いろいろ新たに疑問や、考えがでてきます。それらを、ひとつひとつ、日々の業務の中で、検証して、自分のものにしていきたいです。
 楽器業界は厳しいと言われているのかも知れませんが、これからが実は楽しいのだと思っています。皆さんの様子を見ていてそう、確信しました。
 荒木さんは、関西出身だと思ってました。関西人も真っ青な、肩のほぐれるトークでした。

Re: あはは

Nさま
皆さんのメールをコメントの欄に載せたいくらいです。
もう一度書いていただこうかな。
でも共通だったのが、刺激的だったということと、次を楽しみにしています、ということなので、今度は仕上がりの見学会でも開こうかと思っているくらいです。

近々、次期セミナーの案内もできると思います。
お楽しみに!倍音やりましょう!

Re: Rあはは

Yさま
これからが実は楽しいのだと思っています、とのたのもしいお言葉、将来が楽しみです。
同じ気持で盛り上げていきたいと思います。
そういう世代だとも思っていますので、派閥、メーカーなんて関係ありません、業界を盛り上げるためには垣根は関係なくやっていきます。

またお越しください!

お待たせいたしました

いつもながら大変お勉強になりました!!! 荒木さんは僕が知る中でもダントツで技術の知識が豊富ですごい技術者なのに常に誰よりもピアノが大好きで誰よりも努力されてるのがほんとにすごいと改めて思いました!! また色々な技術の方とお会いできお話できたのも楽しかったです!! 同じ整音でもやり方は一つではなく色々技術者の知識次第でピアノが変わっていくわけで、すごい楽しいお仕事だとほんとに思います!! 今回のセミナーでもっとピアノの事が知りたくなりました!!      それと、Iさん相変わらずものすごく個性キャラでお久しぶりだったのでものすごい癒されました(笑) M君もがんばってますでしょうか?  これからピアノ業界を盛り上げる為に頑張りましょう!!

Re: お待たせいたしました

いやいや上には上の方がいっぱいいらっしゃいますよ。
でもそういう方々は一部の人にしか技術は見せません。そういう技術に近いものをできるだけ、お伝えできたらと考えていますので、これからも是非ご参加下さい!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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