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ヤマハG7 50年もの1 - 2011.04.22 Fri

A様からご依頼を受けたヤマハG7のオーバーホールが始まりました。
スクエアーピアノとダブルで進行しています。
修理しやすい季節にもなってきて、梅雨前には仕上げて納品の予定です。

今回の大きなポイントは、黒い外装を木目にする!
50年前になると、あまり、樹脂などを使っていない時代なので、外装も黒をはがすと、きれいな木目が出てきます。
それをウォールナットで塗装しなおす、というわけです。
塗装は塗装屋さんに出すのですが、他の修理はこちらで行います。

そして、厳選されたハンマーでこの大きなボディーを鳴らすための整音も施します。まずは分解からです。
PAP_0020.jpg

響板の色も変色しています。
弦も錆びています。





PAP_0018.jpg
弦を一本一本緩めて外していきます。

PAP_0012.jpg
巻線は改めて、同じ太さのものを巻線やさんに巻いてもらいます。

P4210001.jpg
弦が全部外れると、鉄骨を取り除きます。

P4210003.jpg
鉄骨を止めるネジは結構固く締めています。

P4210005_20110422005705.jpg
いろんな長さのネジが使われています。
これらも錆びているので、磨きなおします。

P4210009.jpg
鉄骨を下ろして、鉄骨の掃除が待っています。

P4210007.jpg
響板の上の「YAMAHA」も濁って見えにくくなっています。
塗料も乗らないので剥がして、新しく塗りなおします。

P4210006.jpg
ボディーの内側の黒も剥がして、木目にします。
この時点で響板を叩くと、なんとも良い音がしていました。
これから先が、楽しみです。

● COMMENT ●

G7

スクエアピアノとは違う意味で注目の修理です。10年後には、大量に売れた時代のピアノの多くが、オーバーホールが必要になります。修理の経過がこうして公開されることをうれしく思います。時々質問させて頂いてよろしいでしょうか?

Re: G7

Yさま
10年後と言わず、修理ができないと食べていけない時代がきていると思います。
今作られているピアノが修理できるピアノかどうか、疑問なので大量に売れた時代のピアノをオーバーホールしましょう。

良い時代のピアノを触ることによって、ピアノの本質が見えると思います。

質問、大歓迎です!

G7解体について

ありがとうがざいます。そうですよね。もうピアノがたくさん売れることはないでしょう。当面は整調と部分修理をしながら、お客様に修理の必要性を説明し、その間に修理のスキルを身につけねばと思います。
 早速ですが、ピアノには、大変な弦の張力がかかっている為、弦をはずす時は、慎重に作業する必要があります。どの弦から、どのような手順で緩めていくのが良いのでしょうか?また、数回に分けて緩めるべきでしょうか?また、その手順は全グランドピアノに共通するものでしょうか?
 

Re: G7解体について

Yさま
ご質問の回答です。
遅くなりました。今日関東出張から帰ってきたもので、、、。

>  早速ですが、ピアノには、大変な弦の張力がかかっている為、弦をはずす時は、慎重に作業する必要があります。どの弦から、どのような手順で緩めていくのが良いのでしょうか?また、数回に分けて緩めるべきでしょうか?また、その手順は全グランドピアノに共通するものでしょうか?
>  

私のやり方は
高音側から6列あるチューニングピン中1列づつ半回転緩めて、低音まで行きます。
次の列に移って、全て緩めきったら、もう半回転を同じように行います。

ヤマハのグランドならこのやり方で良いと思います。
もっと古いヨーロッパのピアノなら、もう少し慎重に行いますが、国産なら問題ないと思います。

完全に音程が無くなったら(多分一回転で無くなる)弦を外していきます。

そう難しいものではありません。
慣れてしまえばガーっと行ってしまうものだと思います。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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