関東のお客様 平均年齢50歳(ピアノが) - 2011.04.25 Mon
3日間関東方面に調律に伺っていました。
地震の次の日に伺う予定だったのが、地震で伸びていたものです。
伺っていたその間も何度か余震が来ていました。
それにしても、電車の中と駅が節電で暗かったのが印象的でした。
今回、ピアノの平均年齢が50歳くらい。
こういうパターンも初めてかも知れません。
私と同じ年の東京オリンピックの昭和39年製ヤマハU3。
同じ年くらいの大橋ピアノ。
またまた同じ年のシュベスターピアノ。
少し若くて45歳くらいのドレスデン。
80歳のグロトリアンーシュタインヴェッヒ
新しいヤマハC3
それぞれが趣があって、大切に使われており、音楽があるお宅でした。
特筆すべきは、この時代の日本製(ヤマハ、カワイ意外)はレンナーアクションを積んでいました。
ただし、最高機種のみだそうです。
そして、50年近く経っても、少し動きが悪いところを直す程度の、ほとんど修理も必要ない状態の物で、びっくりしました。
この時代のピアノはほとんど査定がつかないものばかりでしが、アクションだけをストックするだけでもいいかもしれません。
もうひとつおもしろかったのは、いくらレンナーアクションを積んでいても、整音が全くされていませんでした。
整音という概念がなかったのでしょう。
いくら部品が超一級品でも、一級品にするべく作業が施されていなければ、ピアノは一級品にはなれません。
今回全ての整音作業ができなかったので、次回また行いますが、楽しみです。
ヤマハの昭和39年製も私と同じ年ということもあって、作業しながら愛着が湧いてきました。
これまた、修理の必要のないしっかりしたピアノでした。
このピアノを弾かれているのが20歳の青年です。
うれしいですね、こういう形でピアノが使われ続けていっているのが。
ピアノとの出会いもですが、これらをお持ちの方々との出会いもまた、ご縁ある味わいあるものなので、大変楽しく仕事をさせていただきました。
また、次回よろしくお願い致します!
地震の次の日に伺う予定だったのが、地震で伸びていたものです。
伺っていたその間も何度か余震が来ていました。
それにしても、電車の中と駅が節電で暗かったのが印象的でした。
今回、ピアノの平均年齢が50歳くらい。
こういうパターンも初めてかも知れません。
私と同じ年の東京オリンピックの昭和39年製ヤマハU3。
同じ年くらいの大橋ピアノ。
またまた同じ年のシュベスターピアノ。
少し若くて45歳くらいのドレスデン。
80歳のグロトリアンーシュタインヴェッヒ
新しいヤマハC3
それぞれが趣があって、大切に使われており、音楽があるお宅でした。
特筆すべきは、この時代の日本製(ヤマハ、カワイ意外)はレンナーアクションを積んでいました。
ただし、最高機種のみだそうです。
そして、50年近く経っても、少し動きが悪いところを直す程度の、ほとんど修理も必要ない状態の物で、びっくりしました。
この時代のピアノはほとんど査定がつかないものばかりでしが、アクションだけをストックするだけでもいいかもしれません。
もうひとつおもしろかったのは、いくらレンナーアクションを積んでいても、整音が全くされていませんでした。
整音という概念がなかったのでしょう。
いくら部品が超一級品でも、一級品にするべく作業が施されていなければ、ピアノは一級品にはなれません。
今回全ての整音作業ができなかったので、次回また行いますが、楽しみです。
ヤマハの昭和39年製も私と同じ年ということもあって、作業しながら愛着が湧いてきました。
これまた、修理の必要のないしっかりしたピアノでした。
このピアノを弾かれているのが20歳の青年です。
うれしいですね、こういう形でピアノが使われ続けていっているのが。
ピアノとの出会いもですが、これらをお持ちの方々との出会いもまた、ご縁ある味わいあるものなので、大変楽しく仕事をさせていただきました。
また、次回よろしくお願い致します!
● COMMENT ●
アセンブリ
持ってきて「ポン」と取り付けるだけでよいプリンタのトナーアセンブリとはわけが違う...ということでしょうか。整音で演奏者の好み、設置場所に相応しい音が作れるということで、製造段階では何も手を加えず、納品後にきっちり整音するという方針では?と思いましたが、どうもそうではないみたいですね。
Re: アセンブリ
うさま
そうではないのです。
残念ながら、部品を組み立てるというのは日本人は大得意ですが、音色を作るというところは昔は全くなかったと言ってもいいほどです。
鍵盤をたたけば音が出る、その音に色がある、その色を変える技術がある芸術がある、こういう芸術的センスは昔は無かったのでしょう。
しかし、逆に何もやっていないから、基礎からの音作りができるというメリットもあるのです。
そうではないのです。
残念ながら、部品を組み立てるというのは日本人は大得意ですが、音色を作るというところは昔は全くなかったと言ってもいいほどです。
鍵盤をたたけば音が出る、その音に色がある、その色を変える技術がある芸術がある、こういう芸術的センスは昔は無かったのでしょう。
しかし、逆に何もやっていないから、基礎からの音作りができるというメリットもあるのです。
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