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大修理 スクエアーピアノ7 - 2011.05.03 Tue

張弦も終わり、終盤になってきました。
弦振動を止めるダンパー関係になってきます。

P4250001.jpg

フェルトは汚れて、横に広がり、ヘッドはホコリが積もって木目が見えず、とにかく汚い状態です。
これらのフェルトを張り替えます。

そして、このピアノの特徴でもある、巻線が多いということです。
すると、一本張りの巻線が、23鍵もあります。
このフェルトだけが極端に多く必要です。








P4250002.jpg

全てのフェルトがこのような色になっていました。
今回の特徴の一つとして、ダンパーの厚みが薄いということです。
現代のピアノのダンパーヘッドの厚みは10mmはあるのですが、このピアノは低音8mm、中音から上は9mmというかなり薄い状態です。
貼る予定のフェルトの厚みは今のピアノサイズ。
1~2mm厚くなっているため、横に擦れそうで、フェルトをどのように削ろうか。

P4260003.jpg

P4260004.jpg


ダンパーが刺さり、横ブレを無くす部品、ガイドレール。
このクロスも交換です。


P4300005.jpg

貼り終えた後、本体に取り付けていきます。

P4300007.jpg

これが今のピアノと違って、思うようにすんなりと、しっかりと入って収まらないのです。
機能的には、全て一斉に動くようにするのが一番大変なのですが、なかなか、思うどおりにはいかないものです。

アクションを入れての調整はもうすぐです。
弦のピッチの落ち着きも早めになっているようで、終盤になってきました。

● COMMENT ●

ダンパー関係

 一般のピアノユーザーの方にはわかりにくいかもしれませんが、ダンパーの動きを揃えることは大変で、これは職人芸です。以前メーカーの研修で5日間ダンパーばかり調整した時は、発狂しそうになりました。さて、いよいよアクション調整です。どんな風に調整するのかな?

Re: ダンパー関係

Yさま
ダンパーは私も大の苦手でした。
絶対克服したいと思い、ドイツの工場時代、率先してダンパー関係の作業をやっていました。グロトリアン、ベヒシュタイン、スタインウェイそれぞれ取り付け方が違います。
考え方も違ってきます。

でも最終は、音が止まって、きれいにそろっているというところは同じです。

今では、ダンパー調整が大変面白く大好きです。
きれいになっていく過程が目の当りですから。

お邪魔しました

美しい新品の銅色の巻線が印象的でした。大きさの割りに不思議に音が響くピアノでしたね。ダンパーが未装着だったので弾けなかったのがとても残念でした。しかし、塗装はがし!これはこれは大変な作業で。。。
うたまくらさんにお邪魔すると、既成のピアノの概念がばんばん崩されていく感じがします。

Re: お邪魔しました

うさま
うたまくらに来る楽器は既製のものがないので、どんなものにも対応しなければいけないので、鍛えられます。
どうぞ、また面白い楽器の時にお越しの際には弾いてください!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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