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ヤマハG7 50年もの7 最終仕上げ - 2011.06.12 Sun

P6010002.jpg
仕上げにかかってきました。
これはピアノの部品ではありません。
ピアノのキャクターに敷くインシュレーターで、黒を剥がして同じ木目にするところです。
黒を剥離しているところです。




P6010004_20110612165555.jpg
これも50年経っているものなのかは不明ですが、きれいな木です。


P6010005.jpg
P6010006.jpg

これに着色していきます。

今回塗装でお世話になっている吹田のピアノ技術ステーションさんの技術です。
手間の掛かることですが、満足いく仕上げにしていただいています。

さて、本体は
P6020008.jpg

ハンマーを交換した後の全ての整調のやり直しと、調律を何回も繰り返し、第1整音を行います。
音の感じを聞いて、最初は目標の1/3も音量が出ていません。
それをどうやって出していくか。
ハンマーと会話しながら、こうでもない、ああでもないといろいろ試します。
試しながらおかしくなったら意味が無いので、「慎重に」も含めて行っていきます。

P6020010.jpg

ハンマーの表面の一層目の柔らかい部分を剥いて(ファイリング)いきます。
フェルトのモケモケを取り除くことによって、30%は復活です。

何回か音を聞きながらまとめあげた後、鍵盤の重さ「鉛調整」です。
P6030012.jpg
おもりを乗せ、良い位置に印をつけます。

P6030015.jpg
穴をあけて、鉛を打ち込みます。

P6030018.jpg
黒鍵は特に黒以外の色になると目立つので、きれいに黒ニスで着色します。
乾かした後に、鍵盤を収め、アクションを取り付け、ピアノに入れてもう一度整調、整音です。
鍵盤の重さが揃ったことによって、出てくる音もバラつきがはっきりわかるようになり、もう一度修正していきます。

これから先は真剣に仕上げに向けて作業していたので、気がつくと写真を撮り忘れていました。
あんなに、きれいなピアノに仕上がったのに、、、
残念。

納品の時に仕上がったものを写真に撮りご報告いたします。
明日納品です!

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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