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ヤマハC1 なかなかいいやん - 2011.07.07 Thu

最近続けて、何台かヤマハC1の調律に伺いました。
そこでの共通点は、前回(1年前)に一日調整をさせていただいた、ということです。
そして、もうひとつは調子が悪いので、見て欲しいというきっかけだったピアノです。

私もヤマハC1は良い印象がありません。
それどころか、鳴らないわ、タッチもしっくり来ないわ、小さいわで悪いピアノの代名詞みたいに感じていました。

しかし、調整をさせていただいて1年、「これってこんなにバランスが良かったっけ?音色も音量(お部屋の広さに関係します)も程良く、弾いている方々も気持よくなってそれが長続きしています、と言われてこのピアノはもしかして当たりのものはかなり当たりなのではないか。」と思い始めています。

その内容は




最初のC1のイメージは
小さくて、鳴らない。
低音弦が短いので、ボリューム感が出ない。
音がモコモコしていて、音の輪郭がはっきりしない。
音の立ち上がりがよくわからない。

良いところを探すのが難しいくらいでした。


今まで何年もしっかりとした調整をしていない、買って最初の調整をしたことがない、などのピアノを一日かけて整音も含めてしっかりと見させていただいた結果の私の感想は

YAMAHA C3 この機種を買われる方は結構弾かれる方が多いので、使用頻度が高いせいもあってか、1年経つとかなり荒れてきます。
音色も、ギャンギャン鳴って、変な金属音が多くなって、音量も大きくなっています。
またある程度の整音を行わないと、下品な音になりやすい感じです。


YAMAHA G 年代で構造がガラッと違うため、Cに近い設計のピアノは楽器を無理して鳴らしている、という印象を受けます。
しかし、C程こだわって作っていないせいか、多分それが良い方向として出て、設計と材質とのバランスが取れていると思います。
1年経っても荒れすぎず、嫌らしいヤマハではなく、あっヤマハ!なるほど、という感じです。

YAMAHA C1 意外でした。こんなに鳴らないピアノが、1年経って程良く音の立ち上がりが良く、響きすぎず非常にバランスの良いピアノだと思いました。
C3よりポテンシャルが大きいのではと思ったくらいです。
このピアノを選ばれる理由として、置く場所が狭い、手が出やすい価格帯、だから多少我慢して弾く楽器と思われている、と感じました。

1年後の自分の仕事の内容の再確認にもなって、きれいにピアノに合った手入れをすればするほど、やはり良くなっていくピアノなんだヤマハは、と確信した次第です。

小さいお部屋に大きなピアノを詰め込み、うるさいから蓋を閉めて弾くピアノは、演奏者の感性を潰します。
よほど広いお部屋でない限り、小さいピアノというのは響き、音量などが日本に非常に合っているのかもしれません。
もちろん、しっかりと調整されたピアノというのが最低条件ですが!

● COMMENT ●

C1

C1は、いつも教室でお世話になっている楽器です。
かつて、うたまくらさんでお持ちだったカワイのRX-1もほぼ同サイズですが、
両者を比較すると、どんなもんでしょう?

C1について

 自宅にC1を入れて5年。約7畳の洋室には手頃な響きです。夜はカーテンを閉めると音量不足なので、雨戸のみ閉めてます。ハンマーフェルトはもこもこなので、一度コテあてしてから、針を刺してバランスをとりました。低音はイマイチですが、中高音はそこそこ楽しめます。
 メーカーのフェアや展示会のC1はぜんぜん鳴りません。我が家のもそうでした。半年して、少し可能性を感じたので、整音して、あーコレコレと思いました。

 大屋根は閉めると高音が死ぬので絶対に開けます。閉めているC3より開けているC1の方が音質もバランスも好きです。

 GシリーズのG2はまぐれ当たりなのか、たまにすごく良い音のピアノがあるように思います。吹田駅近くの公立の幼稚園の講堂にも、当たり、がありますが、誰にも価値を気付かれないまま、私の一年に一度の楽しみの為に存在してます。(笑)
 
 





Re: C1

うさま
なかなか難しい質問です。
年代でかなり違うので、特にカワイは樹脂アクションになってくると、どうしてもタッチ感が木のものとは異なるため、なんとも言えませんね。
音色はお互いにそれぞれの特徴がよく出ている楽器だと思います。
好みの問題にもよりますね。

Re: C1について

Yさま
なるほど。C1をお持ちなのですね。
グランドは羨ましい!

小さい機種はメーカーの技術力が問われる大きさです。C3はいやでも鳴る大きさですから、このC1で差を付けるというのはいかがでしょうか。

当たりはずれ

機械もののばらつきは、楽器の個性でもありましょうが、当たりはずれというと、はずれを引いた所有者様はう~んと悩ましいところ。はずれでも後作業でナントカなるものでしょうか?後作業にも、アクション調整から、いっそ、ハンマーシャンクごと交換とか派手なのものまでありましょうが。

Re: 当たりはずれ

うさま
ハズレはやはり、ハズレだと思います。
アクションだけで納まっていれば何とかなりますが、本体からハズレの場合、どうしようもありません。
これはピアノに限ったことではなく、管楽器でも弦楽器でもいっしょだと思います。
ヨーロッパ製で素晴らしい音色の楽器から選ばれてヨーローッパ市場に出まわって、そのあまり、つまりハズレが日本にやってくる。
有名ブランドであれば、日本では名前で売れてしまう、こういう流れがあります。
哀しいかな現実ですね。

しっかりと楽器を見極める技術者などといっしょに見るのが理想でしょうか。

難しい宿題

 C1で差をつける。やりがいのある面白いテーマですが、難しいです。鳴らす、ボリューム感、音の輪郭と立ち上がり、ですよね。うーむ。
 過去の荒木さんの作業の中心はファイリングですね?新品のフェルトの毛足の取る場合と弦溝を取る場合。目的は異なっていても、目標地点のフェルトの状態は同じですよね?
 紙やすりの番手を細かくしていき、弦との当たり方の確認、修正。これがまた難しいですが、うまく
行けばこれでOKなのですね?
 どこかでコテを使いたくなるのですが、コテを使うのはどうなのでしょう?
 ファイリングで終了するのは、心もとなく、針かコテを持ち出したくなるのですが。それは結局不自然な仕上げ方につながる不安もありますし・・・

Re: 難しい宿題

Yさま
私はコテはほとんど使いません。
コテは湿度が上がったときに、表面がまたふやけて毛羽立ってしまうからです。
全てファイリングです。番手を変えて、丁寧に時間をかければ誰でもきれいに仕上がり、きれいな輪郭が出るハンマーに仕上がります。
一度お試しあれ。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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