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コンサート4連チャン アシュケナージ他 - 2011.10.10 Mon

金曜日からコンサートの調律が続きました。
毎日が真剣勝負なので、体力的には疲れますが、精神的には充実しています。

関西フィルハーモニーの定期演奏会では、没後200年のリストのピアノコンチェルト、中野翔太氏。

ウラディミール・アシュケナージ親子のピアノデュオ。

今年で60周年のイ・ムジチ合奏団。定番のヴィバルディ四季の他、オスカー受賞曲を特別にイ・ムジチ合奏団のために編曲したもの。

いろんな音楽があり、大変楽しい仕事でした。
PA080015.jpg





ピアノコンチェルトの時のピアニストは自分一人ではないため、オーケストラと合わすことが前提にあります。
大変なことだと思います。
テンポ感、曲のイメージなど指揮者と念入りに打ち合わせをされていました。

こういう時はピアノに対していろんな注文はあまり来ません。
ある程度の要望を聞いた後でのピアノを弾かれていますので、よほどオーケストラとバランスが悪いなど、問題があればピアノを何とか対応させるということはあります。
リスト、曲はそんなに長くはありませんが、いろんなものがぎゅっと凝縮された感じがします。
ピアニストもテクニックがないと弾けないと思いますが、中野さんは見事に表現されて弾かれていました。
ブラボーの声がいっぱい響いていました。



アシュケナージ。
7年前にはオーケーストラと弾き振りで来られていたときに仕事をさせて頂きましたが、今回は息子さんとのデュオ。
親子で性格が全く違うのではないでしょうか。
お父さん(ウラディーミル)は冗談好きで、おしゃべり好き。
お父さんの前だからかもしれませんが、息子さん(ヴォフカ)は物静か。
お父さんに叱られないように(マネージャー曰く)、開場ギリギリまでステージで練習されていました。
ダッタン人の踊りは表現、リズム感、曲のうねりなどは日本人には難しいどろうなあ、と思わせるくらい絶妙で、土の匂いがしてきました。
ちなみに、お二人は決まった自分のピアノしか弾きませんが、(譜めくりの方曰く)1st,2ndがめまぐるしく入れ替わっているそうです。
そして、息子さんは楽譜が、電子。
iPadを見て弾かれていました。
譜めくりの方が大変そうでしたが、慣れたら、、、。

面白い裏の裏の話もありますが、いつか時効になったら。


イ・ムジチ合奏団
彼らの音はまさに原色の国イタリアでした。
そして、何人もの芸術家を生んだ国、その血を引き継いでいるのではないかと思うくらい、素晴らしい演奏でした。
弦の響きはいいですね。

ピアノはなんと2時間のコンサートの中で、たったの10小節のみ。
でもエンニオ・モリコーネの曲の頭で弾かれ、一番ピアノの素晴らしい部分が引き出された編曲でした。
この10小節のみでも、調律をした意味を感じています。

舞台袖ではさすがイタリア人、うるさい。
キャッキャラーレ(おしゃべりする)が大好きです。
残り18コンサートを10月末まで行うとのこと、でも食べ物が美味しいので、長い道のりも楽しいよ!と言っていました。
ステージも盛り上げる術を知っています。
本当に音楽を楽しんでいる方々でした。

今回たまたま60周年記念で映画音楽をやったため、ピアノを使いましたが、普段は殆どチェンバロです。
ラッキーでした。
ほんのひとときイタリア人になってしまいました。


芸術の秋です。
素晴らしい音楽が溢れていると思いますが、本物に触れることによって、心が豊かになります。

● COMMENT ●

イ・ムジチ合奏団

四季(特に、春かな)は、彼らの演奏じゃないとどこか違和感を感じる位に、日本ではメジャーな存在ですよね!

Re: イ・ムジチ合奏団

う様
60周年ということですが、いろんな時代の録音があり、コンサートマスターでも曲調が違うようです。いろんな年代のCDも発売されていました。それにしても明るい響きです。

アシュケナージさんに

逢いたかった。
また、来年来日されるのを楽しみにしています。
2台ピアノって、こんな風に調律するんですか!
お手伝いしたのに~!!

Re: アシュケナージさんに

紫游さま

では次回カバン持ちでお願いします。笑
写真の格好は各々調律したピアノが、綺麗に合っているかのチェックをしているところです。
太くて柔らかい手をされていました。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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