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長~いお付き合い - 2011.10.19 Wed

今日、Y様のピアノリサイタルのお仕事をさせて頂きました。
かれこれ20年近くのお付き合いです。
2回目のリサイタルからで、今回で8回め。

これだけ続けるのは、なかなか大変なことだと思います。
これだけやって、今日の感触が最高に良くて、ピアノに関する要望などの会話は殆ど無いのですが、弾いておられる様子を感じて、今回はこれが必要かな、と思うところを後の手直しで行いました。

前半と後半で、曲の雰囲気が全く違います。
ラヴェルとムソルグスキー。

ピアノの調律をどこのポイントに合わすか、正直迷いました。
これだけ極端に違うと、同じピアノではないように聴こえてしまうほどです。
今までの感じを思い出しながら、またリハーサルでじっくりと調子を伺いながら、聴いていました。
すると見えてきました。




Y様はピアノに関しては、今回も何も言われません。
しかし、弾いているのを聴いて、私なりに感じたのは、より華やかさと、重厚感を出すためには?
ppは良いけどffの音が立ち過ぎで、本番はうるさいかも。
Y様自身もリハーサルでは100%の力で弾いていない、と言われているので、本番はもっと盛り上がるということは、分かりました。
このピアノでどこまでできるかな?
とにかく整音と調律でまとめました。

結果は本番が始まって音を聞くまでわかりません。
また、Y様がどのように感じるかも本番後です。

録音をしている音響の方からも珍しく、「荒木さん、今回はいつもの荒木さんの音と違う気がするのですが、何か変えました?」と聞かれ、リハーサル時より変わったのを感じていただいているみたいです。

リサイタル全ての流れを感じて、どこで一番盛り上がるかを思って作業したのを、Y様自身も感じてくださったようです。

20年近くのお付き合いの中、Y様の音作りが読めるようになったのかもしれません。
今回は無意識のうちに、これは!というものが見えた気がします。
そのことがうまく反映されたことは嬉しい限りです。


今までの中で一番素晴らしい演奏でした。
お客様もそれを感じての最大な拍手でした。

年を重ねていくと、こういう仕事もできるのか、としみじみと感じた日でもありました。
Y様大変お疲れ様でした。
良い年の取り方と、刺激しあえる関係で、長いお付き合いが出来れば、嬉しいです。

● COMMENT ●

一人のお客様とそんなに長く付き合え、音作りのポイントも分かるようになるまで大変かもしれないですけど、うらやましくもあります。私もそんな仕事が出来るようになりたいです。

Re: タイトルなし

まず、楽器は生き物というところから考えると、それをしっかりと長く見させていただくというところからのお付き合いなので、コンサートはその派生する部分かもしれません。
長くお付き合い出来るかどうかも、それぞれの環境がありますから、大変なことだと思います。
でも良い距離感、時間を保って、いると長くお付き合いができると思います。
そして、黒子に徹する。これですね。

本物なんだ~

調律師として、究極を行ってるんですね。すごい事だと思います。荒木さんは、わかっていたつもりですが、本物なんだ~と改めて思います。
レベルは違うと思いますが、“自分にとっての本物”の仕事が出来たら幸せですよね。それは、誇れるべきことだと思います。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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