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煌めきピアノコンサートに出てくるピアノの紹介2 グロトリアン - 2011.10.25 Tue

今回2台の同じサイズのグロトリアン-シュタインヴェッヒが登場します。

PA240013.jpg

40歳と80歳のピアノです。
これだけ年代が違うと面白く、単純に戦前戦後の違いといっても良く、それぞれの特徴があります。
40年前のグロトリアンは外装の再塗装以外全てオリジナルのままです。
80年前のグロトリアンは外装とアクションのオーバーホールをしています。

このメーカーは知る人ぞ知る、あのスタインウェイと創業したメーカーです。
170年以上も続く歴史は時代の流れに翻弄されました。




PA240016.jpg
外装もよく響きます。
音叉を当てると、戦後の物と響きの豊かさが全然違います。

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120cmクラスは上前板が一つ窓です。
そこにはハメ木細工が施されています。
以前130cmのものがありましたが、三つ窓でした。
黒鍵は奥に行くにしたがって表面が凹んでいます。
指がスッと乗っかるように、はずれないように工夫されています。

PA240010.jpg
グランドピアノと同じ丸い響板。
本来四角い響板は四隅は響きが悪く、もしくは響きを制御してしまうため、いらない所でもあります。
その部分をカットしている響板も多いのですが、この時代のグロトリアンはヴァイオリンテクニックを駆使した作りにして、響きの理想を追求しました。


PA240009.jpg
この甘い響きは戦後のグロトリアンにも共通するところですが、この時代は特に特徴づけられていると思います。

コンサート当日はなんの曲が弾かれるのかわかりませんが、歌枕がインスピレーションを感じて選曲をして奏でます。

修理したては楽器も不安定なため、日々変化していくのが難しいので、演奏者泣かせでもあります。

もう一台のグロトリアンはこちらへ

● COMMENT ●

もう1台のグロトリアン

もう1台のグロトリアンが前からあった方ですか?あのピアノの音は、工房のピアノの中で一番のお気に入りだったのですが、80年ものは更に上を行くのでしょうか?あー、聴いてみたい!

Re: もう1台のグロトリアン

うさま
この80年物も素晴らしいですよ。戦前は本当に良いものを作っていましたね。
是非弾きにお越しください!
待っています。

この凹み黒鍵は実際に見たことも、触れたこともありません。弾き心地が気になります。「版画」の「塔」を弾いたら面白いでしょうね・・・.

Re: タイトルなし

Yさま
是非、お越しください。
それで確かめていただけたら嬉しいです。
昔はかなりの手作業で、面白いことをしてくれていました。それを伝えていきたいです。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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