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シュベスター修理3 - 2012.01.24 Tue

ボディーの作業が終わり、中のアクション鍵盤関係に移ってきました。
普段あまり行わない修理が発生していました。
ダンパーワイヤーの折れによる交換です。
P1070011.jpg

ピアノの内部で起きていることで、外してじっくり見て初めて分かることでした。
ヒビが入って折れている部分は、ネジで締め付けられて固定している部分です。
そこに負荷がかかって、しかも鍵盤を弾くたびに上下する部分なので金属疲労したものと思われます。
材質の原因も考えられます。

これらの交換はそうたいしたことは無いのですが、本体に取り付けるのが時間のかかる大掛かりな作業になります。




P1230019.jpg
古いダンパーワイヤーをポンチで抜きます。

P1230023.jpg
新しいワイヤーを打ち込みます。


さて、ハンマー交換に移ります。
P1190019.jpg
オリジナルのハンマーもレンナーだったため、新しく取り付けるハンマーもレンナー製にします。

P1230006.jpg
穴を開け、テール加工を施したハンマーをシャンクの太さに合う穴にするため、リーマーで広げます。
新しいシャンクも打撃音の音程順に並べて取り付けます。

P1230013_20120124213213.jpg
ニカワ付けです。

P1230014.jpg
全て取り付け終わりました。
残りは取り付け後の跡処理などまだまだ終わりません。

アクション関係が終わっていくと、本体との合体が待っています。

● COMMENT ●

絶対に、

写真を見ているだけでも、オリジナル新品のときよりも、絶対に良いピアノになっていってる感じが伝わってきますね~!

備品シール?

そうそう、写真をしげしげ見ていて気付いたのですが、ハンマー(工具のほう)に貼ってある“うたまくら”の備品シールは、テプラ等で作られているのですか?

Re: 絶対に、

うさま
先輩から言われたことがあります。修理は新品よりも綺麗にできる、と。それをいつも思って作業させていただいています。

うたまくらロゴのシールはパソコンで作ってます!


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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