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シュベスター修理5 完成 - 2012.02.11 Sat

納品間近となり、とにかく完成させなければなりません。

何回目かの整音や、調律、整調を行いました。
P2060001.jpg

レンナーハンマーは良くできていると思います。
施した作業がそのまましっかりと音になって表現されるため、予測がしやすいのと、思い通りに進めやすかったです。
もちろんピアノの良さが出ているからこそだと思います。

レンナーを使っているからすべてスタインウェイのようになるわけではありません。






P2060004.jpg
針刺し後のハンマーをきれいにするファイリングです。

P2110014.jpg
真鍮みがきも行い、手が真っ黒です。
奥が磨く前の足、手前が磨いた後。
光るところが光ると、やはり気持ちい良いですね。

P2090011.jpg
ペダルがグラグラでした。
軸が入る穴のクロスの摩耗です。
30年ほど使ってこれだけですから、上等です。
クロスの張り替えを行いました。

P2110016.jpg
譜面台のすり切れた黒のフェルトも交換します。
これは、本当に長年使うとすり切れてきます。

P2110017.jpg
仕上げの調律。
もう何回か行っており、443Hz以下には下がっていませんでした。
これが、お客様の家に入ると環境が違って、がくっと変化してきます。
納品直後の調律は、あまり意味がありません。
ある程度変化したところで行うのが、良心的だと思います。

P2110019.jpgheight="300" />
最後の仕上げ整音。
ppできれいに輪郭が出て、ffでは音が割れず、伸びが良い仕上がりとなりました。
良かった。

P2110020.jpg
ダンパーの止音不良も少し出ていました。
フェルトが新しいと、出てきてしまいます。
どうしても上手くいかない所は、フェルトの交換をしました。
外装を付けて、雑音などのチェック。
一曲弾いてみると、きれいな音が出てきました。

手作りならではの品のある素晴らしい楽器だと思いました。
仕上がりの一曲がなんともたまりません。

P2110021.jpg
ピース!

来週の納品を待つばかりです。

今年に入ってからコンサートの仕事も含めて、いろんな動きをしていましたが、この修理の時間がなんとも楽しくてたまりませんでした。

末永く使っていただけることを願うばかりです。

● COMMENT ●

ピース!

え、どこがピース?と思いましたが、Vサインがと映っていますね!外装もぴかぴか。

もっと長く使いたいから修理する、修理したからもっと長く使ってほしい、この両方の想いがうまく共鳴し合っているように思います。こだまでしょうか?いえ、うたまくらイズムです!

万葉の歌が洋音階を得て、新たな息吹を得たのと同じ流れを感じます。

Re: ピース!

うさま
ありがとうございます。
今日無事納品を終えました。この模様はあらためて、記事にしたいと思いますが、お互いにピアノのことを想ってのやり取りで、しっかりと心が繋がるのだと実感しました。
今回特に大変な内容だったので、ホッとしています。次の20年30年、使っていただけたらと思います。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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