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「こなす」仕事から「いただく」仕事へ - 2012.02.24 Fri

だれだれさんからの紹介でお電話しました、メールしました。
と嬉しいご依頼がありますが、昔以上にこれらの仕事を真剣に考えるようになっています。

だれだれさんにしてみれば、今まで不具合があったり、調律師とうまく行かなかった中で、誰か今の状態をより良くしてもらえる調律師を紹介して欲しい、話の分かる人を紹介して欲しい、と切羽詰まった状態で相談を受けられているはず。
相談する方も、今の状態を良くするのに、誰に頼んだら良いか信頼出来るピアノの先生に相談するしかない、もしくは、ネットで自分の感覚を信じて探すしか方法がないと必死に探しておられるかもしれません。

いずれにせよ、頼まれたピアノに誠意をもって仕事をしないと、紹介して下さった方、そして持ち主に対して申し訳ありません。

昔は、技術があってあたり前でそれを見て頼んでくださるのは当然のこと、と思っていた時もありました。
技術というのはなかなか眼に見えないものです。
たとえ技術が見えても、良いのかどうかの判断は難しいところです。

技術的に作業はクリアーできたとしても、それを伝える手段やコミュニケーションがまずいと、技術を含めたトータルで否定されてしまいます。

悲しい事です。






人間と人間とのお付き合いからなる仕事だとつくづく思います。
ピアノは道具に過ぎませんが、その道具を誠意をもって扱い、仕事をすることが一番大切なこと。

依頼を受けて「こなす」のではなく「いただいた仕事に対して誠意を持って尽くす」こういう仕事がしたいと思います。

今、「こなす音楽」があって、「こなす仕事」で対応しているということが多いような時代になっていると感じます。
音楽ってそういうものではなかったような気がします。
いろんな苦労の中でほんの一つの感動を感じられれば、それが誠意を持って行った仕事であればどれだけ幸せか、と思って日々の調律に向かっています。

これらの集大成を3月の末から始まるうたまくらピアノ工房月間で出すことが出来ればと思っています!

● COMMENT ●

不思議リンク

一見、偶然に見えることでも、振り返ってみるとどこかで必然性を感じることってありますよね!

Re: 不思議リンク

うさま
必然になるために、ひとつひとつが積み重なっていっているのではないでしょうか。
「こなす」ことも大切ですが、「こなす」だけで終わらないよう、次を生む仕事をしたいです。

音楽って

 古墳や遺跡から楽器が出てくることがあります。人は昔から言葉にならないような「想い」を音に託してきたのでしょう。
 演奏家は「想い」を音楽に載せて聞き手に伝えることに長けた人達で、そのお手伝いをさせて頂くのが調律技術者、というところでしょうか?
 職業が専門分化した現代では、連日演奏や調律が続き、1つ1つ「想い」を込めることが難しいのかもしれません。(どんな仕事もそうかもしれませんが)
 創意工夫~発見~モチベーション~創意工夫・・・の流れを意識的に作り出す、みたいなことを最近よく考えます。たいしたことは出来ませんが。笑 あれ、こういう話でしたっけ・・・
 

Re: 音楽って

Yさま
コンサートの内容も大きく変わって来ました。オーソドックスなものは飽きられ、変わり種も、てんこ盛りの内容でないと大入にならず、こういう仕事にも想いを込める、大変なことです。
コンサートに限らず、ひとつひとつ丁寧に誠意を込めた仕事はシンプルで裏切らないと思います。この世界はかわらないと思いますので、これらを続けていきたいですね。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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