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フランスのピアノ - 2012.11.05 Mon

時代を語るピアノの響きでフランス製のピアノが久しぶりに工房で奏でられます。

フランスのピアノ。
なかなか有名なピアノも多いのですが、ピアノ産業という意味では戦後フランスは一旦廃れてしまいました。
ピアノの歴史で言えば、かなり昔から作られていました。
イタリアで生まれ、イタリア以外の国で発達し、その隣りの国フランスでもいろんなメーカーが創業して画期的なピアノが生まれて行きました。







イタリアで仕事をしていた時代、ベートーヴェンマニアのお客様がいて、ベートーヴェンが使っていた時代のピアノと同じ物を持っておられ、それがエラール(Erard)のグランドピアノでした。
アクションも今と違いウィンナーアクションで、弦のテンションも低く、弦の太さも細いものでした。
そのエラールはいろんな発明でも有名で、湿気があってもアクションの中でその動きの硬さを調整できるシステムなども作っていました。

今の時代に作ればかなりのコストがかかってしまうものだと思います。
その部分を見た時、初めは何かわからなかったのですが、じっくりと観察していくと、これは凄いと膝を叩いて感心しきりでした。
後にも先にもエラールが作っていたアクションと同じようなものを見たことがありません。

普通ハンマーは白色で中に赤や青などで染めたフェルトで出来たりしていますが、150年ほど前のエラールのアップライトでは、ハンマーが7色でした。
木に虹が巻かれている感じです。


今度工房に来るエラールは2000年製と新しいピアノです。

戦後1960年代にフランスのメーカーはほとんど無くなってしまいました。
その中で唯一残って生産されていったメーカーが、一旦ドイツに渡ったフランスメーカーのブランドの商標権を買い戻し、フランスでフランスを代表するピアノを再び作りだしたのです。

繊細で複雑、木材の選択で、昔のフランス製のピアノは長期間保ちません。
ある時期にもろくなっていくので、修理が必要です。
その時代の作りとは今は全く違ってきていますが、フランスの鮮やかで繊細な音色はいろんな音楽を楽しませてくれると思います。

18日、19日を是非お楽しみに。

● COMMENT ●

おフランス!

プレイエルは何度か触りましたが、エラールは初めてです。18日が楽しみです!

Re: おフランス!

作っているところは同じなのですが、ブランドが違えばどう違うか、また手の入れ方を変えたらどうなるかを感じていただけたらと思います。
お待ちしています!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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