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弾かないという選択 - 2012.11.19 Mon

昨日からうたまくらピアノ工房月間が始まりました。
昨日と今日は工房のピアノ、茶論の歴史的鍵盤楽器を全て弾く「時代を語るピアノの響き」のコンサートです。
このコンサートのためにすべてのピアノを調律し、調整しました。
最高の状態にしてそれぞれの一番良い所を引き出します。

ただし、引き出すのは弾き手。
本質がわかった弾き手です。





すべてのピアノを弾くはずが、今回このコンサートのために用意したピアノが当日弾かれませんでした。
その判断とはピアノの完成度がこのコンサートのレベルに達していないということ。
以前からあるピアノのレベルが高く、今の状態で弾いてしまえば、逆に悪い部分が出てしまいます。
短時間でこのレベルに持って行くということが難しいということです。
厳しい判断でしたが、冷静に考えれば考えるほど、うなずけることでした。
ピアノが作られた国の文化を想いその特徴が出せるか。

今のピアノ製作はコストダウンのため中国で作られているメーカーが多いので、そのピアノが作られた背景が見えません。
すべての国の文化を知っているというわけではないのですが、フランスのピアノがドイツではいけません。

もう一度リセットして弾かれなかったピアノを調整していかなければいけません。
次に向けての作業の発想も生まれてきます。
弾き手と技術者のキャッチボールです。

素晴らしい選曲はピアノをより引き立たせます。
高尚という意味ではなく、うたまくらピアノ工房から発信する物として恥ずかしくないピアノをこれからも出し続けて行こうと思います。

● COMMENT ●

以前からお話なさっていたこのこと、ここのところやっと実感として理解できるようになってきました。

伺う時は、まだ未熟なコも、ちょっとだけ弾かせてくださいね。コンサートレベルに達した時の音との違いを聴かせてください。

選択!

用意したピアノを弾かなかったと言うことは、そのピアノ用に準備した曲目もパスされたのでしょうね。
弾かない選択をすることも、そういう選択が受け入れられるのも、このコンサートならではのことだと思います。

でも聞きたかったな…。次に期待します。それまでにお持ち帰りになる方がいらっしゃるかも知れないので、一期一会かも。

Re: タイトルなし

中島様
どうぞ明日確かめてみて下さい。何回も来ていただけるとその変遷がわかってくると思います。
まとめるコチラも毎回が真剣勝負です!

Re: 選択!

うさま
わたしも今日は知りません。毎回当日その場で奏でられて初めて、なるほど、となります。次回まで育てていきます。

好きです。

エラール。今の状態でもとっても素敵でした!!! でも、より良く変わっていくんですね。楽しみです~。

ベヒシュタインは、じっくり弾いて話し合いたい相手です。近いうちに工房をお借りして弾かせて頂こうと思います。贅沢だ~贅沢だ~。

みんな違っていい♡

ピアノの話、よくわかりました。綺麗に整えられているけれど、そのピアノの魅力が隠されてしまったのですね。でもその話って、うたまくらでないと、通じない究極の話だと思います。
人も同じで、みんな違って、みんな違う光り方でいい!と言って頂ける歌枕さんの器の広さを感じます。そうじゃないと、弾かれてしまいますもんね~私達!失礼、複数にしたらいけないかしらん。

素敵でした

エラールくん,良いピアノだと思いました。
アップらしからぬ響きとタッチ感でした。

たしかにフランスのピアノっていう感じは薄いかもですが,
きっとこれから荒木さんマジックで,もとのエラールくんに戻っていくのでしょうね。
また弾きたいです!

ベヒくんもバッハがすごく気持ちよかったです!
楽譜持っていけばよかったと深く後悔しました・・・。
頭が悪いと困ります。。。

Re: 好きです。

中島様
今日はありがとうございました。研修はいかがでしたでしょうか。
ピアノは工房に入って、それを生かした形にしないと意味がないと思っています。
そうですね、是非次回をお楽しみにして下さい。

Re: みんな違っていい♡

妹尾様
いつもご参加ありがとうございます。隠されたというか、消されたといったほうが良いかもしれません。
本質をわかって作業するということがどれだけシンプルで難しいか。
これに尽きると思いました。次回も是非お楽しみに!

Re: 素敵でした

イワハラさま
そんじょそこらのアップライトではないです。
それでも、よりよい状態を知っているからこそ、そこに持って行かなければと思います。
またベヒシュタインも含め弾きに来て下さい。でもすぐに無くなるかも!

遅くなりましたが・・・

先日のコンサートでは素敵な演奏をありがとうございました。
本物のピアノたちに触れられる貴重な機会に、5歳、3歳の娘たちと参加させていただきました。
ベヒシュタインGPの演奏時、ピアノの下にもぐらせてもらいました。沈める寺を演奏されたのですが、子供たちは響板があんなに響いて大きな音なのに、「気持ちいいねー(3歳)」「街中に響いてる!!(5歳)」という感想にこちらがびっくりしてしまいました。確かに全然うるさいと感じなくて、むしろ体に染み込んで音にひたるという感覚でした。豊かで様々なピアノの音色と歌枕さんのお心遣いに涙がでそうでした。ありがとうございました。

Re: 遅くなりましたが・・・

大石橋様
久しぶりのうたまくらはいかがでしたか?
子どもたちもよく長い時間お行儀よくしていましたね。きっと刺激的なことが多かったと思いますが、この年から経験できるということは大変くばらしいことだと思います。
きっと体のどこかで音のシャワーを覚えてくれているような気がします。
また来て下さい。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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