時代を語っているピアノの修理 - 2013.03.21 Thu
いよいよ今週末に今のピアノ工房での最後の「時代を語るピアノの響き」コンサートが行われます。
何年も使われ続けたピアノたち、そして作られた時代の背景などが作業をしていると見えてきます。
そして新たに修理に取り組んでいるピアノが、ちょうどこのタイトルにピッタリの作業になりました。

この写真は105年前のベヒシュタインのアップライトを修理しているところです。
鍵盤の下のところの部品が錆びて交換しようと分解していると、作られた当時、もしくは今までの何処かの時代に調整した形跡が見えて来ました。
緑色のクロスや、その下の紙の部品を交換していると、いろんな字が書いてある紙が出て来ました。
現代ならいろんな色でできているきれいな紙になっていますが、当時はその時のチラシ、はがき、パンフレット等厚みのある紙で作っていたようです。
ドイツ語、英語、日本語が読み取れます。
新聞紙のような薄い紙はドイツ語の新聞のようでもあり、触ってみると紙がぼろぼろになってしまいました。
英語のものはピアノのパンフレットでしょうか、それらを切って使っていたようです。
日本語のはがきで作られているのは「昭和36年〜」と書かれています。
その当時の調律師が作った部品でしょう。
この時点でピアノは50年ほど経っていることになります。
また、日本語のピアノのパンフレットと思われるものもあります。
値段に、鍵盤の種類などが書かれています。
面白いです。
105年間どこかの時代の調律師が、弾き手のために一生懸命調整したのでしょう。
伝わってきます。

その紙が刺さっているピンは錆びています。
木に埋まっている所に錆が出て使えません。
交換です。
アクションもスプリング関係がもうダメでした。
時間をかけてきっちりとした修理を行い、新しい命を吹き込んでいきたいと思います。
このピアノは次回の「時代を語る〜」にお披露目できるかもしれません。
お楽しみに。
何年も使われ続けたピアノたち、そして作られた時代の背景などが作業をしていると見えてきます。
そして新たに修理に取り組んでいるピアノが、ちょうどこのタイトルにピッタリの作業になりました。

この写真は105年前のベヒシュタインのアップライトを修理しているところです。
鍵盤の下のところの部品が錆びて交換しようと分解していると、作られた当時、もしくは今までの何処かの時代に調整した形跡が見えて来ました。
緑色のクロスや、その下の紙の部品を交換していると、いろんな字が書いてある紙が出て来ました。
現代ならいろんな色でできているきれいな紙になっていますが、当時はその時のチラシ、はがき、パンフレット等厚みのある紙で作っていたようです。
ドイツ語、英語、日本語が読み取れます。
新聞紙のような薄い紙はドイツ語の新聞のようでもあり、触ってみると紙がぼろぼろになってしまいました。
英語のものはピアノのパンフレットでしょうか、それらを切って使っていたようです。
日本語のはがきで作られているのは「昭和36年〜」と書かれています。
その当時の調律師が作った部品でしょう。
この時点でピアノは50年ほど経っていることになります。
また、日本語のピアノのパンフレットと思われるものもあります。
値段に、鍵盤の種類などが書かれています。
面白いです。
105年間どこかの時代の調律師が、弾き手のために一生懸命調整したのでしょう。
伝わってきます。

その紙が刺さっているピンは錆びています。
木に埋まっている所に錆が出て使えません。
交換です。
アクションもスプリング関係がもうダメでした。
時間をかけてきっちりとした修理を行い、新しい命を吹き込んでいきたいと思います。
このピアノは次回の「時代を語る〜」にお披露目できるかもしれません。
お楽しみに。
● COMMENT ●
ここは一つ
Re: ここは一つ
うさま
今日はお越しいただきありがとうございました。
次回も是非ご期待ください。
そうですね、うたまくらのパンフレットより、どこかにサインしましょうかね。
今日はお越しいただきありがとうございました。
次回も是非ご期待ください。
そうですね、うたまくらのパンフレットより、どこかにサインしましょうかね。
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