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1年経ったピアノ - 2013.05.03 Fri

今ゴールデンウィークの真っただ中ですが、着々と新ピアノ工房の工事が進んでいます。
まだ中がどんな風になるか想像ができませんが、基礎から見ていけるというのが楽しみでもあります。
1か月後には完成した工房にいるのかと思うと、わくわくします。

ちょうど1年前にお嫁入りしたベヒシュタインB型のN様のお宅に伺いました。
1年後にピアノはこう変わっている、というのが見れる日でもありました。
このピアノはそれこそ基礎からオーバーホールで仕上げたピアノなので、どこがどう変化しているかが一目でわかり、奥のところまでも、作業の手が届きます。

納品半年後に一度ピアノの具合を見たときには、ちょっとショックなお言葉をいただいたのを覚えています。
「ベヒシュタインのタッチが軽いので、重いヤマハを主に弾いています。」
とのこと。





しかし、実際の物理的な重さはベヒシュタインは基準通りで、ヤマハが断然軽いのです。
それが逆転現象に感じているというのが、不思議でした。
理由は音色とアクションの調整具合でした。

20年以上経っているヤマハはアクションの調整がされておらず、弾きにくく無理やりコントロールしているい状態です。
それを重いと感じていた、ということです。
またベヒシュタインの音色はお部屋に入ってじっくりと調整していくつもりだったのが、単純に音がまだ硬く響きすぎていたので、軽いと感じられていたのです。
半年前にじっくりと音色を整えて弾きやすい形でお渡ししました。

そして、今日恐る恐る、
「今はどちらのピアノをよく弾いていますか?」
と尋ねると、
「ほとんどベヒシュタインしか弾いていません。」

良かった。

改めて、ピアノを弾いてみると、
「おー、荒れていない。音色は落ち着いている。」
良かった。

多少ばらついた音色を整え、タッチの微調整を終えると、N様のお嬢さんが笑顔で弾いてくれました。
「おっ、弾き方が以前と変わった?音色の幅があって、粒がそろっている!」
「学校の先生からも音色の表現が素晴らしい。」と褒めてもらえたとのこと。
楽器も育っているし、その楽器に育ててもらっている状況がよく見えた内容でした。

新しい工房からもこのような出会いがいっぱい生まれていくように育てていければと思います。




新ピアノ工房オープニングコンサート
「時代を語るピアノの響き」

詳しく

● COMMENT ●

呼応

調律師さんと弾き手の呼応、古事記の酒楽の歌に通じるものがありますね!うたまくらの原点ですね。

Re: 呼応

うさま
どうぞ、その呼応のコンサートに是非来てくださいね。お待ちしています!

こんにちは♪お久しぶりです。
記事に関係ないコメントすみません・・。

生徒さんが調律師さんを探していたので
荒木さんのことをお話したところ、「ぜひお願いします」とのことだったので
カテゴリの「調律のお申し込み」のページをお知らせしました。

よろしくお願いします♪

Re: タイトルなし

みかんぴあのさん
了解しました。それではご連絡をお待ちしています。
ありがとうございます。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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