ベヒシュタイン8 1908年製 オーバーホール.4 - 2013.05.24 Fri
さて、肝心のハンマー付けです。
このベヒシュタインのハンマーは弦の張られている角度にかなり正確に傾けて接着されています。
そのため、低音のハンマーは動く時に両隣のハンマーに擦れてしまいます。
それを避けるために、ハンマーのフェルトのサイドの一部分を斜めに削ぎます。
現在市販されているハンマーとのサイズの違いもかなり有り、オリジナルのサイズに短くしたり、簡単にポンと取り付けられないのが、大変でもあり、面白くもあり。

ネジで角度調整ができる手作り工具です。

ニカワでハンマーを取り付けます。

全部のハンマー付が終わりました。
この後、一度簡単な整音作業を施します。
ハンマーの硬さを爪で確認し、針を入れます。
表面の一皮を剥くようにフェルトを削ります。

アクションのすべての修理が終わり、本体に付けて初めて音を鳴らした時が一番の楽しみです。
ここから調整でまだどんどん鳴って変わっていきます。

外装も鍵盤蓋に取り掛かってもらっています。

「皇帝献上用ピアノ」の部分が収まると引きしまします。
完成までもう間近。
工房の引越しももう間近。
どうぞ音色を聴きにいらして下さい。
時代を語るピアノの響き
このベヒシュタインのハンマーは弦の張られている角度にかなり正確に傾けて接着されています。
そのため、低音のハンマーは動く時に両隣のハンマーに擦れてしまいます。
それを避けるために、ハンマーのフェルトのサイドの一部分を斜めに削ぎます。
現在市販されているハンマーとのサイズの違いもかなり有り、オリジナルのサイズに短くしたり、簡単にポンと取り付けられないのが、大変でもあり、面白くもあり。

ネジで角度調整ができる手作り工具です。

ニカワでハンマーを取り付けます。

全部のハンマー付が終わりました。
この後、一度簡単な整音作業を施します。
ハンマーの硬さを爪で確認し、針を入れます。
表面の一皮を剥くようにフェルトを削ります。

アクションのすべての修理が終わり、本体に付けて初めて音を鳴らした時が一番の楽しみです。
ここから調整でまだどんどん鳴って変わっていきます。

外装も鍵盤蓋に取り掛かってもらっています。

「皇帝献上用ピアノ」の部分が収まると引きしまします。
完成までもう間近。
工房の引越しももう間近。
どうぞ音色を聴きにいらして下さい。
時代を語るピアノの響き
● COMMENT ●
切れ味!
もの凄く切れる刃物ですね。フグ刺しみたいなフェルトのスライス!
音色を聴くなら
調整で変わっていく様子も聴きたいですぅ~。
Re: 切れ味!
うさま
これは切りながら何回も刃物を研いでいました。切れないとフェルトがガタガタになってしまいます。
調律学校の最初の授業が刃物研ぎでした。
これは切りながら何回も刃物を研いでいました。切れないとフェルトがガタガタになってしまいます。
調律学校の最初の授業が刃物研ぎでした。
Re: 音色を聴くなら
中島様
これは修理を一緒にやらないと体感出来ませんね。笑
お待ちしています!
これは修理を一緒にやらないと体感出来ませんね。笑
お待ちしています!
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