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時代を語るピアノの響き 2013.9.16 - 2013.09.19 Thu

先日うたまくらピアノ工房で「時代を語るピアノの響き」コンサートが行われました。
新しい工房になって2回めになります。
そして、この暑い夏を越したピアノたちでした。

当日は台風で暴風雨の中、電車も動かない状況、高速道路も閉鎖されている中、東京、埼玉、姫路方面からもお越しいただき、みなさん、欠席という選択はなかったそうで感激しました。

それはこのコンサートのあり方、意味を理解していただいているのだと思いました。
タイトル通り、時代を語って、ピアノのお国柄などが語られ、ピアノに合った選曲で演奏されるという、どこにもないコンサートです。

今回弾かれたピアノは工房に来てまだ1~2ヶ月のピアノが多く、つまり炎天下の中運び込まれてきて、工房で変化していったピアノです。
これらの変化は想定外でした。
調律だけでは納まりません。
何回も調整、整音を行い落ち着かせ、もう一ランク上に持っていく作業を繰り返しました。






それぞれのピアノはみんな状態が違います。
同じ環境にあるのに全部違う変化になっています。
作られた時代が違うので当たり前、メーカーが違うので当たり前なのですが、演奏者の思い通りの表現ができるようにするまでは葛藤でした。

もちろん全てが完璧に調整できたわけではありませんが、そこは今の状態を理解してそのピアノの良さを引き出す選曲
、演奏ができる歌枕がいたからです。

これこそピアノと弾き手と技術者の三位一体だったと思います。


ブリュートナーの深みのある音、ベヒシュタインの輝きを取り戻した響き、グロトリアンーシュタインヴェッヒの音の広がり、全てが新鮮でした。


次回12月15日、16日にはまた新しいピアノが来る予定です。
フッペルのグランドピアノが今浜松で修理中で、次の段階で大阪にやってきて仕上げていきます。
映画「月光の夏」有名になりましたが、日本で数台しかないピアノです。
そして、フッペルを持っておられたご夫妻をご招待してコンサートを開く予定です。

是非次回もご期待ください。

● COMMENT ●

毎回、新鮮な感動が!

あの台風の中、休むということなく来られた遠方の方々、本当にすごい!の一言です。それは、うたまくらでなければ、体感出来ない!今回参加しなければならない!強い意志を持って参加頂いたのですね。きっと。この日私は、同じ大阪府内の移動でも、大変な思いをし、目的地に着いただけで、正直へとへとでした。よく、いらして頂きました。なんて、私が言うのは、おかしいですね。
今回も、新鮮な感動を、体感しました。トロピカルは、今まで聞いた事がない音を奏でられ、「え~っ、本当に!」と吹き出しがありました。言葉では、上手く表現できませんね。毎回新鮮で、毎回違う感動があります。荒木さん、有難うございました。

はらはら…

朝、東京を始発の新幹線で出発したものの、掛川で長時間足留めに。
浜松近郊で早々にギブアップ宣言してしましたが、
開始時間を遅らせて頂いたお陰で、コンサートの後半に間に合いました。
タローネの演奏が聴けて、大満足です!

Re: 毎回、新鮮な感動が!

妹尾様
台風の翌日は快晴でしたね。2日間濃いコンサートでした。
ここならではのものを出し続けていきますので、応援お願いいたします。

Re: はらはら…

うさま
本当によく来て下さいました。
感謝でいっぱいです。
どうぞ次回も盛りだくさんでやっていきます。ご期待ください!


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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