納品ラッシュ - 2013.10.23 Wed
修理を行なってきたピアノ、アクションの納品がこれから続きます。
まずはH様のヤマハC5。
約25年ほど経っており、当時のヤマハが満を持して出した製品としてニューアイボリー(模造象牙鍵盤)を搭載したシリーズのピアノでした。
象牙の輸出入が禁止され、それに代わるものを開発したのです。
汗を吸って、鍵盤が滑らない。
しかし、その鍵盤が数年後にこんな色になるとは。

黒鍵の黒檀調(黒檀ではない)の塗料(中国製)とニューアイボリーが化学変化して黒く変色してしまったのです。
これは世界的に販売していたので大きな打撃となりました。(後に無償で交換修理の時期がありました)
日本が一番販売していたのは言うまでもありませんが、H様もこの状態のピアノで何年も弾かれていました。
今回、本当の黒檀と、アクリル鍵盤を張り替える修理と、ハンマーなどを交換する修理でお預かりしました。
アイロンで剥がし貼り替えです。

ハンマーはドイツ製をニカワで交換接着して、土台からの整音と、鉛調整を念入りに行いました。

表面の一皮(ひとフェルト)をむいた状態です。
鍵盤をきれいに貼り替えました。
今回のもう一つの特徴として、ピアノ本体はオーバーホールせずに、アクション関係のみのお預かりです。
修理費用の負担も減ります。
そして、なにより弦の交換を行わないということで音程が安定しています。
すぐにレッスンで使用していけます。
ヤマハに施した、レベルの高い技術でタッチはコロコロと転がるような弾きやすい感触になり、PPで鮮明に聞こえる豊かな音色の出来上がりです。
次回弦交換を視野にいれてのこれからのメンテナンスになっていきます。
まずはH様のヤマハC5。
約25年ほど経っており、当時のヤマハが満を持して出した製品としてニューアイボリー(模造象牙鍵盤)を搭載したシリーズのピアノでした。
象牙の輸出入が禁止され、それに代わるものを開発したのです。
汗を吸って、鍵盤が滑らない。
しかし、その鍵盤が数年後にこんな色になるとは。

黒鍵の黒檀調(黒檀ではない)の塗料(中国製)とニューアイボリーが化学変化して黒く変色してしまったのです。
これは世界的に販売していたので大きな打撃となりました。(後に無償で交換修理の時期がありました)
日本が一番販売していたのは言うまでもありませんが、H様もこの状態のピアノで何年も弾かれていました。
今回、本当の黒檀と、アクリル鍵盤を張り替える修理と、ハンマーなどを交換する修理でお預かりしました。
アイロンで剥がし貼り替えです。

ハンマーはドイツ製をニカワで交換接着して、土台からの整音と、鉛調整を念入りに行いました。

表面の一皮(ひとフェルト)をむいた状態です。
鍵盤をきれいに貼り替えました。
今回のもう一つの特徴として、ピアノ本体はオーバーホールせずに、アクション関係のみのお預かりです。
修理費用の負担も減ります。
そして、なにより弦の交換を行わないということで音程が安定しています。
すぐにレッスンで使用していけます。
ヤマハに施した、レベルの高い技術でタッチはコロコロと転がるような弾きやすい感触になり、PPで鮮明に聞こえる豊かな音色の出来上がりです。
次回弦交換を視野にいれてのこれからのメンテナンスになっていきます。
● COMMENT ●
指先感覚
Re: 指先感覚
うさま
> さて、PCのキーボードの表面にも、ざらざらタイプとつるつるタイプがあって好みが分かれますが、
> ざらざら派は指先を滑らせてざらざら感を楽しみ、つるつる派は指先との密着感を重視するとか。
これら両方を備えているのが象牙です。
汗を吸うとザラザラになり、その汗でつるつるにもなります。
1時間ほど弾けば体感できるかも。
> さて、PCのキーボードの表面にも、ざらざらタイプとつるつるタイプがあって好みが分かれますが、
> ざらざら派は指先を滑らせてざらざら感を楽しみ、つるつる派は指先との密着感を重視するとか。
これら両方を備えているのが象牙です。
汗を吸うとザラザラになり、その汗でつるつるにもなります。
1時間ほど弾けば体感できるかも。
鍵盤~
うちのも貼替えお願いしたいです~。
ベーゼン170も気になります~。
ベーゼン170も気になります~。
Re: 鍵盤~
中島様
気になることがいっぱいですね。その前に一度工房へ!来週いろんな物が入ってきます。
気になることがいっぱいですね。その前に一度工房へ!来週いろんな物が入ってきます。
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そう言えば、学校にも鍵盤が変色したピアノがあったなと。これが理由だったとは!
ローランドのエレピの鍵盤は、しっとりして滑らない感がいっぱいですね。
さて、PCのキーボードの表面にも、ざらざらタイプとつるつるタイプがあって好みが分かれますが、
ざらざら派は指先を滑らせてざらざら感を楽しみ、つるつる派は指先との密着感を重視するとか。