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ベーゼンドルファー 170 1979年 - 2013.11.13 Wed

素晴らしい時代のベーゼンドルファーがやって来ました。
PB110004.jpg

この時代のベーゼンドルファーを何台か作業したことがありますが、どれも響きに奥行きが感じられ、とろけるような音色です。
pp〜mpがの響きが特に素晴らしく、部屋中に響き渡ります。
170cmという小さなボディーから、なにか秘められているかのようで存在感を表す音の魂が聴こえてきます。
ピアノって大きさではないのだなあと、つくづく感じさせられるピアノの一つです。

ベーゼンドルファーの歴史は様々な所で紹介もされているので、省きますが、その時代時代でピアノの構造が違います。
1980年代に入ると今までの響きに疑問を持って試行錯誤の時代に入ってしまい、構造が定まらず揺れ動きます。
1970年代までの良き時代のベーゼンを探すのは結構大変なことです。




さて、このピアノはチューニングピンのところが鉄骨繰り抜きで、これが良き時代のベーゼンドルファーの一つのサインです。
PB110010.jpg

1985年に工場に行って見学をしましたが、その6年前のピアノになります。
古い建物の中、一人ひとりが手作業でピアノを作り上げている様子が印象的でした。


PB110006.jpg
オーストリア、ウィーンの楽器は歴史的にも評価の高いものばかりが揃っていました。
ベーゼンドルファーがその名を残していますが、時代の流れが、色んな物を変えていきました。

PB110007.jpg
ベーゼンドルファーの巻線は手間ひまかけて一本づつ人間の手で巻かれています。
この巻線から出てくる低音がまた魅力的です。

PB110005.jpg
全てがオリジナルのままのベーゼンドルファーです。
この響きを是非体感してください。

● COMMENT ●

おおお

文体までもが力強くなってますね。弾いてみたいです!

えええ

丁度、大阪に居たのに…無理してお邪魔すれば見られたかも!残念。
次にお邪魔するまで、工房にありますように…。

Re: おおお

中島様
久しぶりに素晴らしいベーゼンです。とろける音色、体感してください!

Re: えええ

うさま
どうぞ、次の機会にお越しください。待ってます。
こんな状態の良い、保管の良かったピアノはないような気がします。

初めてコメントさせていただきます。
ちょうどこのベーゼンが生まれた頃私は大学で初めてベーゼンと出会いました。そして木のむくもりのある澄んだ音色が大好きになりました。私の師はドイツ人でご自宅でもベーゼンを使ってらしてレッスンがとても楽しくなりました。
が、その楽器は古かった事、スタンウエイがメインになっていった事でベーゼンを弾く機会がなくなっていきました。
そして最近新しいベーゼンを聞きましたが昔の音とは違っている気がしました。
あの音は自分が無知だった故の記憶違いだったのかとも思ってました。
そしてこの記事を読んで昔の記憶がよみがえってきました。
ぜひ弾きたいと思いました。
ここからは少し遠いのですが行ける日を楽しみにしたいと思ってます。

Re: タイトルなし

サーヤさん
コメントをありがとうございます。私が20代だった25年前イタリアでもピアノは昔のほうが良かった、と年配の技術者が言っていました。戦後、1960年、1980年代と大きく変わっていったのでしょう。
それぞれの良さのタイミングというのがあります。今は1970年代が旬ではないでしょうか。
是非早めにお越しください!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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