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納品3年後 - 2014.05.07 Wed

3年前に納品されたベヒシュタインの調律に行ってきました。
このピアノは1970年代良き時代のベヒシュタインで、工房でオーバーホールを施したピアノです。
音楽、ピアノを専門に勉強する学校に通われている高校生で、ピアノが大切に使われているのを、ピアノの中身を見てわかりました。

通常、弾けば弾くほど消耗してくるのですが、かなり弾かれているはずなのに、程良い感触というか、良い響きを出し続けていました。
納品して最初の数ヶ月はピアノがどんどん鳴ってきてうるさく、コントロールが出来ない感じだったとのこと。
それで横にあるもう一台のピアノの方をよく弾かれていたとのこと。
お部屋に合わせての整音を行なったことや、娘さんがベヒシュタインにどんどん慣れていかれたこともあって、ピアノと弾き手が通じ合った瞬間があったのだと思います。




お母さんにお話を伺うと、このベヒシュタインを弾くようになって、音の作り方、音量の作り方ができるようになったとのこと。
実際に作業が終わったピアノを弾いていただくと、かなり音量のある曲を弾かれているのに、全くうるささを感じません。
品ある音を作られて奏でられていました。
音を感じ取るということが無意識のうちに備わって、しかも鍵盤のコントロールが抜群でした。

弾き手がピアノを育てていました。

オーバーホールの時の部品、作業内容の選択は難しいものです。
そのピアノの変化を見させていただけるということは、これからの仕事への積み上げになりますし、良い経験の引き出しが増えていくことにもなります。



今回のような環境は技術者を育てる。
あらためて実感できた仕事でした。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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