プレイエルが来た! - 2014.05.27 Tue
プレイエルのグランドが届きました。
1932年製でヨーロッパでオーバーホール済みということで半信半疑でしたが、調律時の第一声を聴いた時、鳥肌がたちました。
周りの空気を包み込むような優しい音色、ひとつひとつの粒立ちが空気の中で目に見えるようです。

調整を始めるにあたって、いろいろと眺めていると、この時代のいろんな工夫とこれを直した職人の心遣いが見えてきました。
80年も経つといろんなところが劣化してきます。
その大切な一つとしてピン板です。
調律の保持をする大切な所、ピン板。
きれいに交換してあり、これから先同じ年数保っていくことでしょう。

綺麗な象牙鍵盤。
黒鍵は黒檀でオリジナルのものです。

音色のもう一つの秘密は弦の太さが太いということです。
この時代のピアノにはよくあることなのですが、太くて張力が増すと、倍音も多くなってきます。
この倍音と音の芯の太さとのバランスが良いのでしょう。

アクションは現代のモデルのものではありません。
プレイエル独自のもので、弾き心地がタッチが転がるようです。
全く損傷なく状態の良い部品たちです。

特筆すべきはハンマーの形が特殊なため、同じものは現在作っていないために、オリジナルのハンマーのフェルトを剥がして、そこに新たなフェルトを巻きつけて作ってあります。
肉厚もタップリとあるため、ボリュームある音創りも可能です。

ペダルは踏みやすい形です。

このピアノと同じ時代、ピアニストのアルフレッド・コルトーがいました。
彼は録音するのに全てプレイエルを使ったそうです。
うたまくらにはその当時の音源も蓄音機で聴けるSP盤があります。

1933年プレイエル社が財政難で破綻します。(現在のプレイエルはまた別のもの)
その直前、つまりショパン時代から受け継がれてきた最後の貴重なピアノになります。
今度の日曜、月曜のコンサートに向けて準備します。
是非聴いていただけたらと思います。
1932年製でヨーロッパでオーバーホール済みということで半信半疑でしたが、調律時の第一声を聴いた時、鳥肌がたちました。
周りの空気を包み込むような優しい音色、ひとつひとつの粒立ちが空気の中で目に見えるようです。

調整を始めるにあたって、いろいろと眺めていると、この時代のいろんな工夫とこれを直した職人の心遣いが見えてきました。
80年も経つといろんなところが劣化してきます。
その大切な一つとしてピン板です。
調律の保持をする大切な所、ピン板。
きれいに交換してあり、これから先同じ年数保っていくことでしょう。

綺麗な象牙鍵盤。
黒鍵は黒檀でオリジナルのものです。

音色のもう一つの秘密は弦の太さが太いということです。
この時代のピアノにはよくあることなのですが、太くて張力が増すと、倍音も多くなってきます。
この倍音と音の芯の太さとのバランスが良いのでしょう。

アクションは現代のモデルのものではありません。
プレイエル独自のもので、弾き心地がタッチが転がるようです。
全く損傷なく状態の良い部品たちです。

特筆すべきはハンマーの形が特殊なため、同じものは現在作っていないために、オリジナルのハンマーのフェルトを剥がして、そこに新たなフェルトを巻きつけて作ってあります。
肉厚もタップリとあるため、ボリュームある音創りも可能です。

ペダルは踏みやすい形です。

このピアノと同じ時代、ピアニストのアルフレッド・コルトーがいました。
彼は録音するのに全てプレイエルを使ったそうです。
うたまくらにはその当時の音源も蓄音機で聴けるSP盤があります。

1933年プレイエル社が財政難で破綻します。(現在のプレイエルはまた別のもの)
その直前、つまりショパン時代から受け継がれてきた最後の貴重なピアノになります。
今度の日曜、月曜のコンサートに向けて準備します。
是非聴いていただけたらと思います。
● COMMENT ●
わ~
Re: わ~
「プレイエルの秘密」のセミナーもいいですね。本当にすごいピアノです。これ以上のものはもう無いかもと思えるほどです。お楽しみに!
プレイエルのセミナー、プレイエルがお嫁入りしちゃう前に希望!!!!!
Re: タイトルなし
中島さん
そうですね。このピアノならいろんなことができるかもしれません。技術者としても大変おもしろい、素晴らしいピアノなので。考えてみます!
そうですね。このピアノならいろんなことができるかもしれません。技術者としても大変おもしろい、素晴らしいピアノなので。考えてみます!
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