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雑音と共鳴 - 2014.09.03 Wed

今年の夏はとにかく雨が多かったです。
そして、これらの影響もピアノが受けていました。
今年の特徴としてピッチ(音程)が高くなるということでした。
湿度が高くなり木部が湿気を吸って反ってくる、響板が盛り上がる、弦を引っ張る、ピッチが高くなる。

ひどいところでは445Hzになっていたところもありました(通常442Hz)。
湿度管理されているところではこのような変化は少なかったです。

これらにともない雑音、共鳴も出てきていました。
いろんな方からHelp!のご連絡をいただきましたが、伺う時は数日経っていたりで、症状が消えていることがしばしばです。

ある方はそういう経験もされているので、今どきならではのスマートフォンで録画してくださって、その症状を残してくださっていました。
それを見て大体の予測ができ、対応できた場合もあります。




雑音、共鳴の症状はつきものです。
まず、ピアノの中で鳴っているか、ピアノの以外かを聞き分けて下さい。
ピアノ以外だと大概のことは対応できます。
一人が雑音が鳴る音域の鍵盤を叩き、一人が原因を探す。

写真立てのガラス、照明器具、オーディオ機器、金属のものなど。

ピアノの雑音では一番多いのは金属です。
譜面台、蝶番、ワッシャー付きネジ関係の緩み、鍵の穴(鍵部品)、サイレント装置、その他いろいろ。


調律師への伝え方
どの音が、どういう弾き方、どういう時間帯、どういう天気、どういう温湿度、どの部分で聞こえてきたかを教えて下さい。


挙げればキリがありませんが、症状の場所はピアノであってもピアノ以外であっても、原因は温湿度の変化です。
これらは防ぎようがないので、なりにくい状況を作っていくことを心がけていただくとよいと思います。

● COMMENT ●

参考図書

思えば、木が湿気を吸って、合計で何トンと言う弦の張力を超えて引っ張ってピッチが上がっているのだから凄いですよね。
ピアノ以外での共鳴については、漫画「ピアノのムシ」が役に立つかも。第4巻が9/16に発売です。楽しみ!

Re: 参考図書

うさま そうなんですね。9・16に発売ですか。今回は部品メーカーも登場すると取材を受けた会社の方が言われていました。面白そうですね。でも本には書ききれないいろんな現象があります。

Re: 参考図書

早速、買ってきました。部品メーカさんが登場するのは、連載分かも。
単行本になるのは、暫く先のことでしょう。
来週のセミナーでお持ちしますね!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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