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メーソン&ハムリン 搬入 - 2014.11.05 Wed

ようやく外装の修理が終わって工房に入ってきました。
入ってきたと言ってもこの10年間ずっと見させて頂いていたピアノなので、中の状態は安定しています。

時代を語るピアノの響きまでに仕上げるために、これから細かい調整に入っていきます。

PB030006.jpg
年代による古さを感じさせない響きはやはりこれのせいでしょうか。
テンション・レゾネーター







PB030001.jpg
この金属の引っ張る力で響板の反りを長年保っています。
一般的なピアノよりリムの厚みがあり、金属のテンション・レゾネーターの力に耐えるようになっています。
この時代のものは8本あるのですが、現在のメーソン&ハムリンは6本です。

PB030003.jpg
リム側の支えもしっかりしています。

PB030014.jpg
1905年に取得した特許の内容が鉄骨に書かれています。
現在同じ方式を取っているメーカーはございません。

PB030012.jpg
そして、スタインウェイでも有名なデュプレックス・スケール・カポ・ダストロバーです。
響かせる弦以外の所も共鳴するように作らてていて、より音の広がりがあるものになっています。

PB030013.jpg
独立アリコート
理想的な音程で共鳴させることができます。

PB030008.jpg
ボストンで作られていたピアノ、メーソン&ハムリンです。

11/24.25の「時代を語るピアノの響き」にてこのピアノの響きを体感してください。

● COMMENT ●

又、新たな出会いです。

他のピアノと違う特徴って、どう音色に生きているのか…それは、「時代を語る」に参加しないとわかりませんね。もともと、オルガンを製作されていたんですか?それって、ピアノに名残はあるんでしょうか?又、ピアノ作りに生きているんでしょうか。なんて、バカな質問ですよね。当日、宜しくお願い致します。

Re: 又、新たな出会いです。

妹尾様 当日いろんな質問をする前にお話をじっくり聴いてください!どうぞお楽しみに。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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