ベーゼンドルファー 捜し続けたピアノ - 2007.12.07 Fri
S様のこのベーゼンドルファーは約20年経ったものですが、非常に良い状態で2年前日本に入ってきました。
やはり日本の環境で20年経ったものとは違う、楽器として乾いた状態の安定したものでした。
やはり日本の環境で20年経ったものとは違う、楽器として乾いた状態の安定したものでした。
S様はあるホールでベーゼンドルファーと出会われて、それ以来魅せられたそうです。
そして捜し続けてようやく2年前このピアノのお世話をさせていただけました。

そして捜し続けてようやく2年前このピアノのお世話をさせていただけました。
やはりいろんな所のちょっとした工夫がこのメーカーのこだわりを感じます。

アクションの中の白い突起物が見えますが、これはスプリングの力をネジ式に調整できるもので、通常は付いて無く、スプリングを伸ばしたり縮めたりしての難しい作業です。
技術者にとっては非常に便利なものです。
また、雑音が少ないのも特徴です。
しかし、コストが高いのであまり採用されていないのが現状です。
アクションの中の白い突起物が見えますが、これはスプリングの力をネジ式に調整できるもので、通常は付いて無く、スプリングを伸ばしたり縮めたりしての難しい作業です。
技術者にとっては非常に便利なものです。
また、雑音が少ないのも特徴です。
しかし、コストが高いのであまり採用されていないのが現状です。
巻き線も工夫個所の一つで、ベーゼンドルファーは真線に銅線を手巻きで巻くのですが、巻き始と巻き終わりに工夫が見られます。
通常銅線を巻いたら、終わった時点でブチッとちぎるのですが、そこからほどけて来てジンジンと雑音の原因になったりします。
でも写真のように、銅線の始めを薄くつぶしてよりしっかりと密着するように巻いています。
これも手間ですね。
そして鍵盤には通常クロスを使用する所が、鹿革を使用して耐摩耗性を考えています。
ただし、今のベーゼンドルファーはこういう細かい部分がどうなっているかは知りません。
コストがかかるためいつまでも採用しにくい部分でもあります。
コストがかかるためいつまでも採用しにくい部分でもあります。
いつまでもこのように
Bosendorfer
Wien
と書かれ続けていって欲しいです。
これからもこのピアノで語りかけるような音楽を、音色を奏でていってください。
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