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スタインウェイ アクションの預かり修理2 - 2015.05.21 Thu

いよいよバラして鍵盤関係の修理に取りかかります。
消耗部分の交換、掃除、磨きです。

P5180035.jpg

まずは消耗したクロス関係のはがしです。
主に弾く音域は両端の1オクターブを除く範囲ですが、中音部分が激しく消耗しています。
消耗部分だけを交換すると、古いクロスと新しいものが混在して、繊維の弾力も違うため、タッチのバラ付きの原因になります。
交換する時は全鍵です。




P5180037.jpg
鍵盤を裏返しにすると、後ろ側の下面のクッションに当たる部分にほこり、虫の死骸が付着しています。
それもきれいに取り除きます。


P5190048.jpg
レンナーの反物のブッシングクロスを必要な幅分、引っ張って繊維が強い方向に裂いて使います。

P5190049.jpg
ニカワで貼り付けます。

そしてよく見られる風景として
P5180042.jpg
弾いて汚れた鍵盤の側面。
これもベンジンで手垢を取り除きます。

P5180043.jpg
取り除いた鍵盤。
サンドペーパーなどで取り除くと側面を削ってしまうので、弾いて削れる以上に削ることになるので、拭き取ります。

P5180046.jpg
黒鍵の側面もびっしりと汚れが付いています。

P5180047.jpg
これも同じように拭き取ると黒檀本来の感触と輝きになります。

このアクションの特筆に値するところは、30年経っていても鉛の輝きが新品同様というところです。
たいがい曇って変色したりするものですが、湿度管理が徹底されていたのだと思います。
今まで見て来られた調律師さんのアドバイスも的確だったのだと推測します。

アクションを1つずつバラしてチェックして経年変化での動きの悪い部分の修正も行いました。
残りはハンマー関係です。
次回の報告とします。

● COMMENT ●

30年を過ぎて

手垢はベンジンで落とせるのですね、これは別の場面でも応用できそう!

セミナーでレペティションレバースプリングの当たる部分の経年変化についてスタインウェイとヤマハ等を対比されて説明されていましたが、こちらのスタインウェイも同じ感じでしょうか?

Re: 30年を過ぎて

うさま
そうなんです。このスタインウェイはなんともないんです。
使う人、使う内容にもよるのだと思います。
どうぞベンジン(今はリグロインって言うんですね)をお試しあれ!


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32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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