ピアノ弾き語録Vol.2 - 2008.05.16 Fri
以前あるピアニストのお仕事をさせていただいたとき、びっくりしたことがありました。
その方は、特にスタインウェイを良く弾かれるのですが、製造番号を見てその時代に作られた楽器の癖、音色、タッチなど特徴付けてしっかり記憶されています。
そこで質問され、
「製番が○○○○○○番台のピアノの音はどう思う?」
「、、、、、。」
どんなピアノだったかぱっと出てきません。
何と答えていいのやら、自分の思っていることが的はずれだったらどうしようか、などと思っているうちにピアノを弾きだされていました。
会話が成立しませんでした。
いろんなピアノを触られているため、もちろん調律師よりも触られているため太刀打ちできませんでした。
そして、
「ppとffは出るけれどmp~mfの間での変化が急激すぎる、もっとコントロールできるようにできるかな。」
本番直前の会話で時間が無く、作業後の劇的な変化ができた記憶はありませんでしたが、何とか無事に終えたような、、、。
ピアノに関するいろんなとらえ方をしておかなければいけないなと思った出来事でした。
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