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グロトリアン-シュタインヴェッヒ189の整音 - 2007.12.02 Sun

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このピアノをお持ちのI様から、このピアノに合った整音をお願いしますと言われました。
1979年製。
この時代のグロトリアンはドイツのブランシュバイクに新工場を建てて、効率の良い生産方式で作っていた時代のものです。

色んな意味で昔からの良い部分を受け継いでいるところと、合理的に変化している部分と色んなところが見えてきます。

このピアノに合った整音とは?
正直考えました。

ピアノは良く鳴りますが、今は音の芯が平べったい感じで、太さが足りないと思いました。
まずは、昔のグロトリアンの良さと、現代の高次倍音をうまく含めた音を持たそうと思いました。
マイスターから180cmクラスの楽器というのは設計的にも理想の大きさで、一番作りやすいサイズだと聞いたことがあります。

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ということは負荷がかかっていないので、素直な音が出るはずだ、と思い年数が経って素直さが隠れてしまった部分をもう一度引き出そうと考えました。

結果は????


I様は素晴らしい感性の持ち主で、このグロトリアンの本質を見て、良さがまだ引き出されていないということを感じ取られたわけで、色んな音楽を聴かれて、弾いているからこその言葉だと思いました。
そして、ピアノだけでない広い分野で色んなアンテナを立てられているからこそ、芸術の中の音楽、ピアノを見ておられるのだと思いました。




I様のために語ってください。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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