YAMAHA C3Bオーバーホール Vol.4 - 2015.10.07 Wed
本体のオーバーホールの様子です。
ヤマハの特徴の一つとして、製造された時代で目指していたピアノメーカーが違い、その方向性があります。
今は国産、外国産に限らずほとんどが同じような方向性を取っていて、違いが見えにくいものになっています。
メーカーのいろんな特徴が表れていた戦前とは大きく違います。
このピアノはすでに量産時代に入っていますが、いろんな面で丁寧に作られていたと思います。
それは分解すれば一目瞭然です。

チューニングピンの錆、弦の錆があるため交換します。
そして、チューニングピンの周りに木製でできたブッシュがあり、鉄骨に埋め込まれています。
ピンを抜くときにこれらが綺麗に取れるのか、いびつになって(いろんな取り付けがずれている)いて取れにくくなっているのかもわかります。
綺麗になっているほど組み立てのときも綺麗に仕上がるということになります。

響板塗料が変色劣化するのはヤマハの特徴です。
これらを一度綺麗に剥がして、新しい塗料を吹き付けます。

劣化して表面に埃が付着した塗料。


この時代のヤマハの特徴で、透明塗料の上に響板の淵を黒くする塗料が塗られていて、これが劣化とともにパリパリと剥がれてきます。
この破片が響板の上に乗ってビリビリという雑音になっているピアノも多くあります。
これらを丁寧に剥がします。

響板の塗装。

再塗装完了。

金属部分、主に真鍮製の部品も磨き上げます。

鉄骨も長年の埃などで汚れているために掃除をします。
弦が当たる部分の弦溝の処理もしっかりと。
劣化、汚れたフェルトも交換です。

張弦。

完成。
次はアクションやダンパーを本体にセッティングしていきます。
ここで、より丁寧な作業で作り上げていくことができます。
次回は組み上げ、調整の様子をご報告します。
ヤマハの特徴の一つとして、製造された時代で目指していたピアノメーカーが違い、その方向性があります。
今は国産、外国産に限らずほとんどが同じような方向性を取っていて、違いが見えにくいものになっています。
メーカーのいろんな特徴が表れていた戦前とは大きく違います。
このピアノはすでに量産時代に入っていますが、いろんな面で丁寧に作られていたと思います。
それは分解すれば一目瞭然です。

チューニングピンの錆、弦の錆があるため交換します。
そして、チューニングピンの周りに木製でできたブッシュがあり、鉄骨に埋め込まれています。
ピンを抜くときにこれらが綺麗に取れるのか、いびつになって(いろんな取り付けがずれている)いて取れにくくなっているのかもわかります。
綺麗になっているほど組み立てのときも綺麗に仕上がるということになります。

響板塗料が変色劣化するのはヤマハの特徴です。
これらを一度綺麗に剥がして、新しい塗料を吹き付けます。

劣化して表面に埃が付着した塗料。


この時代のヤマハの特徴で、透明塗料の上に響板の淵を黒くする塗料が塗られていて、これが劣化とともにパリパリと剥がれてきます。
この破片が響板の上に乗ってビリビリという雑音になっているピアノも多くあります。
これらを丁寧に剥がします。

響板の塗装。

再塗装完了。

金属部分、主に真鍮製の部品も磨き上げます。

鉄骨も長年の埃などで汚れているために掃除をします。
弦が当たる部分の弦溝の処理もしっかりと。
劣化、汚れたフェルトも交換です。

張弦。

完成。
次はアクションやダンパーを本体にセッティングしていきます。
ここで、より丁寧な作業で作り上げていくことができます。
次回は組み上げ、調整の様子をご報告します。
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