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サウンドデザイン施工 - 2016.03.09 Wed

サウンドデザインとは音響をコントロールするということです。
楽器の響きをより活かす方向へ、なにより演奏している人が気持ちよくその空間に居ることができるようにします。

よくあるのは
・音がとにくうるさい。
・防音をしたけれど、圧迫感があり長時間居れない。
・まったく残響が無い。
・響きすぎて音が混ざってしまう。
などと不快のある例が多いです。

今回、お部屋が広く、ピアノの音が響きすぎてうるさいということでご依頼を頂きました。
P3050082.jpg






長方形の形で、全面平らな壁になります。
P3050079.jpg
この場合、壁が平行なので音の反射が音が出るところに連続して返ってきてしまいます。
低音の響きをより重厚に、中音の跳ね返りを和らげ、高音の高圧な音を吸います。

P3050086.jpg
天井を斜めにすることにより反射する音を逃がしてやります。
また天井の中の素材と、どの音域をどうするかで板に穴を開けて、この空間ならではの仕上げになっています。

P3050083.jpg
背面には弾き手の耳の位置にパネルを作ります。
嫌な周波数帯を吸収し、音溜まりのある角にはその音を拡散、反射する三角コーナーを設けます。

IMG_5087.jpg
施工が終わって一番肝心なのはこの空間での調律と音作りです。
気持ちよく弾いていただけるように調整します。

IMG_5090.jpg
楽譜もしっかり照らすライトを設置しました。

これからお友達を呼んでいろいろと弾き合い会をされるそうです。
長くお付き合いいただけたら嬉しいです。

● COMMENT ●

びっくりです。

サウンドデザインとは、美しい響きですね。今まで、防音室といえば、単に外に音漏れないようにして、近所に迷惑を掛けないようにするといった認識しかありませんでした。確かに、圧迫感があり、それは我慢するものなのかと思っていましたが、コントロール出来るなんて…まるで、小さなホールです!こうする事で、音を楽しめますよね。素晴らしいです。

Re: びっくりです。

妹尾様 導入はちょっとしたことでできますよ。ただし、素人のやり方では無駄も多くなるかもしれませんね。でも素敵な空間になります。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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