時代を語るピアノの響きコンサート、セミナー演奏者とのQ&A 終わりました。 - 2016.03.23 Wed
2日間の「時代を語るピアノの響きコンサート」が終わりました。
今回は東京や名古屋から、そして過去に何回も来て下っている方が本物を聴かせたいと、まだ2歳の子どもさんを初めて連れて来てくださいました。
工房の中に防音室を設けているので、何かの時にはここで待機していただくことも出来ます。

戦前のピアノ、戦後のピアノこれらには鍵盤の特徴があり、今では大変貴重な物となった象牙鍵盤が戦前のものには使われています。
そして黒鍵には黒檀。
鍵盤の内容でも時代を追ったピアノの話が出来ます。
毎年ヨーロッパで公演する歌枕の生きた話も交えて演奏が繰り広げられていきます。
それぞれの響きを持ったピアノが輝く瞬間でもあります。
ある方は「オーケストラを聴いている以上にオーケストラです。」と話してくださいました。

工房での演奏を終えると、うたまくら茶論へ移動してお茶を飲みながら歴史的鍵盤楽器の演奏を楽しんでいただきました。
1台1台の音色が違って、自分の好みに合ったピアノの話でも盛り上がります。

2時間のコンサートを終え、ここからは歌枕の手製ランチになり、コンサートよりこちらを楽しみにしてくださっている子どもさんもいます。
今回のメニューは
・ポーランド風きのこのスープ(ポーランドで買ってきた乾燥きのこの濃い味と風味)

・新キャベツ蒸しとクミン風味ささみカツ

・ふわふわいちごムースいちごソースかけ

ピアノ音楽の後のランチで胸いっぱいお腹いっぱいです。

セミナーは今まで演奏者とのやり取りの中で、特徴的なものや、知っていていただきたい実例をお話しいたしました。
Q:単音で弾いた時、高音の音が薄っぺらい。しかし、和音だと気にならない。
Q:ffとppの間の音を出しにくい。
Q:鍵盤が引っかかる感じがする。
Q:音がもこもこしている。
Q:屋根を開けた時に、閉めた時より小さく鳴るようにしてほしい。
Q:以前の調律師に対して質問した時に、その答えが「これはこんなもんですよ」「これがこのメーカーの特徴ですよ」と言われてしまいました。それ以上質問できませんでした。この場合どうすればいいですか。
答えは一つでないものも多いです。
いろんなシチュエーションで答えが違ってきます。

全て以下の流れがあります。
1. 演奏者の感触(音、タッチ)→
2. 演奏者が要望を言葉に変えて技術者に伝える→
3. 技術者がその言葉を理解する→
4. 問題についてコミュニケーション→
5. 技術施工→
6. 演奏者がピアノを弾いて確認。
この繰り返しです。
感触を言葉にした時点でズレが生じるのをどこまで理解しようとし誠実に応えるか。
参加者の方からいろんな質問、意見が飛び交いました。
充実した90分になりました。
参考になる意見も多く、次の仕事にも活かしていきたいと思いました。
次回は7月18日(月・祝)19日(火)の予定です。
今回は東京や名古屋から、そして過去に何回も来て下っている方が本物を聴かせたいと、まだ2歳の子どもさんを初めて連れて来てくださいました。
工房の中に防音室を設けているので、何かの時にはここで待機していただくことも出来ます。

戦前のピアノ、戦後のピアノこれらには鍵盤の特徴があり、今では大変貴重な物となった象牙鍵盤が戦前のものには使われています。
そして黒鍵には黒檀。
鍵盤の内容でも時代を追ったピアノの話が出来ます。
毎年ヨーロッパで公演する歌枕の生きた話も交えて演奏が繰り広げられていきます。
それぞれの響きを持ったピアノが輝く瞬間でもあります。
ある方は「オーケストラを聴いている以上にオーケストラです。」と話してくださいました。

工房での演奏を終えると、うたまくら茶論へ移動してお茶を飲みながら歴史的鍵盤楽器の演奏を楽しんでいただきました。
1台1台の音色が違って、自分の好みに合ったピアノの話でも盛り上がります。

2時間のコンサートを終え、ここからは歌枕の手製ランチになり、コンサートよりこちらを楽しみにしてくださっている子どもさんもいます。
今回のメニューは
・ポーランド風きのこのスープ(ポーランドで買ってきた乾燥きのこの濃い味と風味)

・新キャベツ蒸しとクミン風味ささみカツ

・ふわふわいちごムースいちごソースかけ

ピアノ音楽の後のランチで胸いっぱいお腹いっぱいです。

セミナーは今まで演奏者とのやり取りの中で、特徴的なものや、知っていていただきたい実例をお話しいたしました。
Q:単音で弾いた時、高音の音が薄っぺらい。しかし、和音だと気にならない。
Q:ffとppの間の音を出しにくい。
Q:鍵盤が引っかかる感じがする。
Q:音がもこもこしている。
Q:屋根を開けた時に、閉めた時より小さく鳴るようにしてほしい。
Q:以前の調律師に対して質問した時に、その答えが「これはこんなもんですよ」「これがこのメーカーの特徴ですよ」と言われてしまいました。それ以上質問できませんでした。この場合どうすればいいですか。
答えは一つでないものも多いです。
いろんなシチュエーションで答えが違ってきます。

全て以下の流れがあります。
1. 演奏者の感触(音、タッチ)→
2. 演奏者が要望を言葉に変えて技術者に伝える→
3. 技術者がその言葉を理解する→
4. 問題についてコミュニケーション→
5. 技術施工→
6. 演奏者がピアノを弾いて確認。
この繰り返しです。
感触を言葉にした時点でズレが生じるのをどこまで理解しようとし誠実に応えるか。
参加者の方からいろんな質問、意見が飛び交いました。
充実した90分になりました。
参考になる意見も多く、次の仕事にも活かしていきたいと思いました。
次回は7月18日(月・祝)19日(火)の予定です。
● COMMENT ●
毎回、深い内容ですね。
Re: 毎回、深い内容ですね。
妹尾様 毎回ありがとうございます。濃い内容でした。次回は暑い7月です。またよろしくお願い致します。
蓋の開け閉め
鳴っているのは響板なので無理な話なんですが、これがまた切実な問題だったりしますよね。
直観的には窓の開け閉めと同じように、閉めると音が小さくなると思いたいですし、
弾き手には(音の拡散する方向が変わるので)小さくなったようにも聞こえるし。
次回のセミナーは7/18に開催ですか?(7/19じゃなくて)
直観的には窓の開け閉めと同じように、閉めると音が小さくなると思いたいですし、
弾き手には(音の拡散する方向が変わるので)小さくなったようにも聞こえるし。
次回のセミナーは7/18に開催ですか?(7/19じゃなくて)
Re: 蓋の開け閉め
うさま 今回もありがとうございました。次回は18日の祝日になります。梅雨明け夏の始まりの暑い日ですね。お待ちしています。
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次回は、どんな演奏?どんなお話?毎回、深いですね。有難うございました。