topimage

調律師 - 2016.04.27 Wed

今年の本屋大賞は『羊と鋼の森』宮下奈都さん(文藝春秋)で、ピアノ調律師が主人公です。
この裏方の仕事が主人公となるのは大変珍しいことです。
高校生がピアノ調律師という職業を選び、目指していく。
そしてその日々の成長を描いていく物語は、読んでいて懐かしくもありました。



ピアノが売れないと言われる時代で、あえてこの道を選ぶ人もいると思います。
よほどの覚悟が必要だということと、大変だからこそ好きでないと続かない世界です。
このように本に取り上げられ、魅力が少しでも広まっていくことは嬉しいことです。

30数年この世界にいますが、年々その質が問われているように思います。
人間よりピアノの方が長生きするので、そのピアノを見ればどのように生かされてきたかが見えます。
一台のピアノが一人の持ち主で終えるというのはあまりなく、次の持ち主へと渡っていくことが多いのです。
そしていろんな調律師が見ていくことになり、けっして恥ずかしくない仕事をしておかないといけないと思っています。

技術だけでだめ、口だけの仕事もだめ、機械的なことだけでもだめ。
芸術である音楽を奏でる楽器。
それを調整する調律師は技術と感性のセンスも問われます。

一生磨き続けなければいけない仕事、だから面白いのです。

● COMMENT ●

なくてはならない存在です。

調律師って、裏方で、とっても必要で、でもその重要性ってわかる人にしかわからない…。でも、ピアノが物語ってくれるって感じですよね。
荒木さんがおられるからこそ出来る催し、うたまくらでピアノ販売出来るんですよね。凄いです。今更ですが。

Re: なくてはならない存在です。

妹尾さま ありがとうございます。これをどんどん広げていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。

私も読みました

「調律師が主役の小説で、しかも本屋大賞!」と聞いて、すぐに購入して読みました。調律師目線からは??と感じる箇所もありましたが、この本を通してピアノや調律師への関心が広まればいいなと思います。いつも部品の寸法や調律の測定などに躍起になっていますが、この主人公の様にピュアな感性でピアノを感じる気持ちを持つことも大切ですね。

Re: 私も読みました

べっちさん 1級おめでとうございます!さすが、ピュアな心で調律をされたからでしょう。
この本や漫画をきっかけに次の世代の人へ知っていってほしいものです。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://arakipiano.blog43.fc2.com/tb.php/733-90d03b00
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

便利さの裏にあるもの «  | BLOG TOP |  » お届け半年後

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

FC2カウンター

プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

表示中の記事

by AlphaWolfy

カテゴリ

プルダウンリスト

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最近のトラックバック

リンク