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小さなお手紙 - 2016.06.02 Thu

福知山のピアノの先生の生徒さんのところに泊まりがけで調律に行ってきました。
この春にピアノを初めた5歳のお嬢ちゃん。
お母さんのご実家にあったピアノで、子どもができたのでせっかくだからピアノを持ってって、とのことで大阪から運ばれたそうです。
そして32年ぶりの調律を行ってくださいました。

32年前、お母さんが自分の子どもと同じ5歳だった時を思い出したとのことで、調律師が開けたピアノの中身を見てワクワクしてました、とお話しくださいました。
興味深く作業を見つめているお嬢ちゃんに、「一緒に掃除しようか。ピアノをきれいにしようか。」と声をかけると喜んで手伝ってくれました。




ピアノを習わすのにピアノの先生の影響は大きいです。
基本的にピアノを持って欲しいと言うのはどの先生も同じだと思いますが、ピアノを持つことができるのは地域的なこと、環境的なことが大きく関わってきます。
マンション住まいで弾く時間が限られてしまう、両隣が近いため音量を気にして弾かなければいけない、ピアノを置いてはいけない、などのことがあります。
それぞれを理解して生徒さんに調律を勧めてくださっているのは大変ありがたいことです。

さすがにこれだけ長い間調律をしていないと、かなりピッチが下がっていて、3回調律をして安定させました。
ちゃんとした音程になり、響きも豊かになったらお嬢ちゃんが「まぁ、きれいな音!」と驚いてくれたのが印象的でした。

次の生徒さんのところでは2回目とあって、掃除も手際よく手伝ってくれました。
狂いの幅も少なくなって、調律の出来上がったピアノを弾いてくれた音は、昨年と比べ物にならないくらい豊かな表現をされていました。

子どもにとっても綺麗な音に慣れる、基準になるということは大変重要なことです。
帰り際に子どもさんからお手紙をもらいました。
感動です。

● COMMENT ●

嬉しいですね。

素敵なお手紙ですね。心に残ります。きっと、その子供さんの中にも何か残ったのではないでしょうか。お疲れ様でした。

Re: 嬉しいですね。

素敵なコンサートもいっぱいありますが、これらの手紙な何よりの宝になっています。嬉しい限りです。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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