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夏のうたまくらピアノ工房企画「ピアの解体ショー」 - 2016.08.05 Fri

本日、うたまくらピアノ工房にて、グランドピアノをオーバーホールするピアノを使っての、解体ショーを行いました。
多くのご参加で暑い夏より、熱気あふれる時間となりました。

夏休みということもあり、子どもさんも多く参加してくれました。
ピアノの先生が生徒である子どもさんに是非見せたいとのこと。
ピアノの販売台数の7割はデジタルピアノの時代で、木のピアノがどうやって作られているかを知る機会をどうにか作りたいと思っていました。
普段の作業で修理しているピアノを見ていただいて、木の楽器を知り、素晴らしさを体感していただくのが目的です。
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時間内で最後まで見ていただくために、あらかじめ弦を緩めておきました。
蓋を締めた状態でそれを弾いた音は「ボワ~ン」
屋根を取り外し、徐々に外装を取り除いていきます。

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ダンパーを子どもたちと一緒に外します。
部品に番号が書いてあるというのをみなさんは驚いていました。

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演奏で弦を切ることはあっても、故意的に切るということをやっていただき、どれだけ硬いものかを見ていただきました。

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子どもたちはやはり難しそうでしたが、大人の方も何人も切りたい、ということでやっていただきました。

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ベース弦は太く硬いです。

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弦を全て取り除くと、鉄骨が見えます。
鉄骨を留めているネジを外します。
取ったネジを同じ位置にはめるために鉄骨の絵を書いてはめます。

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鉄骨を吊り上げます。

響板がむき出しになりました。
この響板にオルゴールを乗せて、鳴っている音を響板が拡張しているのを聞いていただきました。
それはみな「お~!」っという感嘆の声でした。
これこそ優しい木の響きで、部屋中に広がりました。

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最後に、おみやげにハンマーを持って帰っていただきました。
是非欲しいという切った低音弦、とチューニングピンを手に子どもたちが目を輝かせていました。

好評により、9/25(日)に同じく解体ショーを行います。
今回合わずにお越しいただけなかった方、是非お待ちしています。

● COMMENT ●

オーバーホール

工房企画を珍しく欠席しています(笑)
オーバーホールを催事にして夏休みの自由研究の種にしてしまうのが、何とも、荒木さんらしい取り組みだと思います。加えて、ご多忙で時間がないのに釣り枠制作から間に合わせてしまうのも凄いです。

盛りだくさんの内容でした(嬉)。

大変、楽しく参加させて頂きました。盛りだくさんの内容で、荒木さん、お疲れ様でした。
弦とチューニングピンを頂いた子供さんは、とても嬉しそうにもち帰られてましたが、家に持ち帰って、飾るんでしょうか???お土産のハンマーを、最後まで一生懸命選ばれていたのは先生方?でした(笑)。

Re: オーバーホール

うさま 参加者の方々から、今度はこんなことをやってほしいなどの意見がありました。
参考として、次を考えていきます。次は9/25日です。

Re: 盛りだくさんの内容でした(嬉)。

妹尾様 そうなんです、子どもたちのほうがちゃっちゃと選んでましたね。
大人は欲が出るのでしょうか。笑
次もよろしくお願い致します。

最近流行りの!?「解体ショー」

オーバーホールするピアノの解体ですから、本物の解体ですね。私も先日会社のショールームで解体ショーさせられましたが、商品ピアノでしたので外装・アクション・鍵盤までの解体しか出来ませんでした。初めての経験で汗まみれになりましたが、私も生ピアノの良さを伝えていく事が出来るように、荒木さんを見習って励んで行きたいです。
最後に行った「調律体験コーナー」のみ、大盛り上がりでした。

Re: 最近流行りの!?「解体ショー」

べっちさん お疲れ様でした。良い物を伝えるというのはピアノだけではなく、それに携わる周りの人達の行いによって伝わるものだと思います。日頃の仕事が基本ですね。響板むき出しになって叩いて響かせた時、みなさん目が点になりました。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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