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ピアノのカビ - 2018.07.04 Wed

長い時間、湿度が高い状態で置かれたピアノにはカビが発生してしまいます。
ピアノにカビ?
そう生えるのです。



天然の素材を多く使っているからですが、発生場所はフェルト(羊毛)部分、クロス(羊毛)の部分、ピアノの裏側(木部)などです。
是非アップライトピアノの裏やグランドピアノの裏を下から見上げてみてください。

カビが生えるくらいの湿度があるということは他にも影響が出ます。
弦の錆、アクションの可動部分の動きが悪くなり、鍵盤が戻りにくい、連打が効かない、タッチが重い、音が止まらない、などです。

どういう処置が良いかの説明をさせて頂きます。





まずは湿度計でお部屋の湿度を計り、現状を把握してください。
エアコンや、除湿機の湿度設定を過信せず、しっかりと湿度計で測ってください。
機械任せにして除湿しているつもりだったのが、機械の容量がお部屋の広さに合わず足らない、うるさいや暑くなるなどで除湿に時間をかけない、できていないというパターンが一番多いです。



40~60%内に収まっていれば大丈夫です。
高い場合は除湿機、エアコンのドライ設定でいろいろと試して最適な設定を見つけ除湿してください。

これらの機械の効果が得られにくい場所にある場合(広いリビング、廊下など)ピアノ用乾燥剤が有効です。
ただし限界があります。


一旦カビてしまった所は掃除をすれば元に戻ります。
ただし、アクションや鍵盤などが湿気てしまえは最悪修理しないと元には戻りません。
またそういう修理が現実多いのです。

修理の方法でもピアノが長持ちするか大事なことです。
大切な木の楽器、ピアノを湿気から守り長くお使いください。



症状や対処方法をお話しする工房セミナーもあります。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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