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グロトリアンーシュタインヴェッヒ 110 1968年製 - 2007.11.11 Sun

4年ほど前に購入いただいたI樣は、19歳から本格的にピアノをやり始められたとのこと。
そして、油絵もされて今度個展の予定もあるとお聞きしました。
うたまくらに来られて最後に見たピアノで「これだ!」と思われたそうです。
それがこのピアノでした。
イメージ 1

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見初めていただいたこのグロトリアンは小さいサイズにしっかりとした技術が投入されています。

ちょっとした工夫として
イメージ 3

天屋根がグランドピアノのように横に空くのですが、普通ヒンジでその芯棒を抜いて屋根を取るのですが、写真の金具に天屋根に取り付けられた金具の穴を差し込むようになっています。
そしてネジ止め。
小さいサイズでキャスターも無いことから、ヒンジを後ろに抜こうとする場合ピアノを手前にずらさないと行けないのが難点です。
その点こういうシステムならばピアノの移動無しでスポッと。

また、グロトリアンははやくからベース弦の真線を六角弦を採用しています。
イメージ 4


この写真では見ずらいもしれませんが、光り具合が違って、六角になっているのがおわかりいただけると思います。

この弦の特徴は外に巻く銅線がしっかりと真線に絡み巻き付くので、失敗が少ない。
倍音が出やすい。
反面、弦設計的に下手なものは基音より倍音の方が大きくなっていて、音程が取りにくい。

このピアノにはしっかりと基音の上にきれいな倍音が乗っています。
一般的に小さいサイズが故に陥りやすい低音の基音の不安定さがあるのですが、このピアノは倍音の広がりのバランスが良いです。



また、このピアノをさわる技術者のために、上前板の裏にアクション整調時の基準寸法が記されています。
ここまでしっかりと情報を出しているものも珍しいです。
イメージ 5



今ではお母様もピアノを習われていらっしゃるとか。
お父様はミュンヘンのドイツ博物館で、しっかりと楽器コーナーを回られ勉強されたそうです。
ワールドカップも一緒に。
このピアノからどんどん広がっていく興味が素晴らしいです。

また来年伺います。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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