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アルコールランプの優位性 - 2019.10.10 Thu

ハンマー付けが終わった後、ちょっとした傾きを直したいときにハンマーシャンクを温め木部のねじり、傾きを直します。
それを何で温めるか。アルコールランプです!

しかし、日本で多いのが電気で温めるプライヤー、ライター、チャッカマンなどです。手軽ですね。
しかし、これらは大きな欠点があります。

まずはアルコールランプで温めて直す動画を見てください。
5~6秒で結果が出ます。




各炎の温度
アルコールの炎の青い先端 630度
アルコールの中の黄色い部分1000度
ライター 800~1000度
内燃式ライター 1200~1400度
ハンダゴテ 400度

木材の性質
180度で焦げる
250度の炎で燃える
450度で自然発火

以上のように
コテを使った場合は温度が低く長い時間を要します。
長すぎると焦げそれをよく見かけ、20mmほどの面積の極所で温めるためその部分の木材の繊維が壊れやすくなります。

ガスライターの場合は燃料がブタンガスなので、もとから炭素が多く、炎に物をあてて酸素が足らなくなる、炎の温度が下がると、不完全燃焼して煤がたくさん出ます。(専門家に教えていただきました)
煤の付いたものや温度が高すぎるので焦げやすくなり焦げたシャンクをよく見ます。

ヨーロッパの工場ではアルコールランプは昔から使われていて、作業も早く綺麗です。そこで覚えた事が身に染みておりその優位性を伝えたいと思います。



● COMMENT ●

アルコールランプ

直火を当てて、火の当たり具合、シャンクの木の具合(焦げないように)を直視して自分でコントロール出来るのがよいのでしょうね!コテだと挟んでいる部分は見えないでしょうし。
あと、ガスより炎が安定しているのかもです。でも僕がやったら焦がしそうですw。

Re: アルコールランプの優位性

うさま チャッカマンは便利です。なんたってアルコールランプの火をつけるのに使いますから。笑


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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