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スタインウェイのアクションフレーム交換修理 vol.2 - 2020.05.06 Wed

スタインウェイのアクションフレームの交換が終わり納品調整に行きました。



鍵盤とアクションだけでは机の上でどれだけ精密な調整をやったとしても時間をかけただけ無駄になります。
なぜかというとピアノの中に収まった状態と机の上の状態とでは同じ水平でも大きく差が出るからです。

微妙な歪みなどが大きな調整の狂いにつながります。工房である程度調整したので現地ではそれほど時間はかからないだろうと、いつも思って持っていくと大変な状態から始まる場合がほとんどです。しっかりと時間計算をしてもプラス20%の作業量が生まれています。

ピアノにアクションを入れると鍵盤の高さがバラバラになります。
鍵盤の上に乗るアクション部品が以前と微妙に違う位置になるのでしょう。
また、棚板は凸面で鍵盤筬は凹面、アクションフレームは凸型なのでこれらが合わさると

上から
凸(アクションフレーム)
凹(鍵盤筬)
凸(棚板)

という構造でより密着し隙間なく合わさる技です。

鍵盤関係の土台を固めるまで2時間かかりました。
土台ができるとあとはそれに乗せて弦までハンマーをきれいにたどり着かせるだけです。

1日かけて調整調律を終え元に戻ったというかよりしっかりした落ち着いた感じのタッチに仕上がりました。
スタインウェイも蘇りお客様にも喜んでいただきました。

一流メーカーの心臓部を調整するとその考え方を知り、感覚が作業の基準となり他メーカーの作業へのレベルアップになっていきます。

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Author:arakipiano
35年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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