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YAMAHA特有の雑音処理 - 2020.05.13 Wed

気が付かない人も多いのですが、30年前後経っているYAMAHAのグランドピアノで起きる症状です。

ダンパーペダルを踏むと踏み終わった底の位置にペダルが来た時に「カチッ」もしくは「ペキッ」と小さな音が鳴ります。
これが気になると踏むたびに鳴るのでどうしようもなくなります。

この原因が今までよくわからず直し切らない状態のままでした。
徹底的に追求した結果、原因が解明できました。
こんな所で鳴っているのかと思うほど想定外の場所でした。








しかもこの雑音を直すためにはかなりの作業が必要になります。
鳴っている場所を直接目で見ることができません。また触ることもできません。
ダンパーを全て取り除きレールも本体から取り外して初めて原因になる場所を見て触ることができます。

つまり、また分解したダンパーを元に戻さないといけないわけです。



原因となる写真のような部品が3カ所あるのですが、そのセンターピンのガタによりレールが横ブレしてしまうのが原因です。
横ぶれの動く距離は0.2~0.3mmですが、足で踏んだペダルの力、強さがそのままレールをずらして隙間を移動してカチカチと当たる事で雑音が鳴ります。

一番低音側に負担がかかるのか、片減りのガタ状態です。
3カ所ともセンターピンを交換する事でレールが横ぶれしなくなり雑音がストップしました。

この雑音のもう一つ厄介なのは、外したダンパーをきれいに元に戻さないといけないのです。
原因であるセンターピンの交換までは20~30分でできるのですが、戻すのには2時間はかかる面倒な作業です。

よってこの処理を行う調律師はあまりいません。
全体の作業が早くないと終わらないからです。

原因がわかって、直して元に戻ったときはホッとしました。
少しでもこの症状が直るように、面倒くさがらず処理をしてもらうようにここにアップします。

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Author:arakipiano
37年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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