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ピン板交換 - 2021.09.17 Fri

90年経ったピアノの調律が保たないというところから依頼が始まった修理が大きなポイントにきました。

チューニングピンが刺さっている板の穴が広がってしまい保持ができなくなってしまいました。チューニングピンを太くする方法もあるのですが、過去に苦い経験がありました。

チューニングピンを太くしても3~4年でまた広がったのです。またズルズルになってしまいました。最後には1番太いピンを入れてもダメなのでピン板の交換となりました。
この経験を踏まえ今回はダメなところは最初からしっかり交換しておこうと。

この作業をしてもらえるところは機械がなければなかなか出来ないので静岡県磐田市のエスピー楽器さんの千田社長にお願いしました。


何層にもなっているピン板を一層ずつ崩していきます。


1番下の板が出てきたらそれまでの板を綺麗に剥がします。
この時代のはニカワなので最後は蒸気で。


ピン板の厚みを調整するプレス。数ミリ足りなかったので厚みを増します。


削って形を整えます。


鉄骨を乗せて厚みを見て、弦圧を測りちょうど良くなるまで削っていきます。


この時代のYAMAHAはチューニングピン周りの鉄骨の厚みが5mmと薄く、ブッシュは入っていません。


鉄骨を留めるネジの位置を確定して、接着後穴あけをしていきます。

そしてチューニングピンの穴を開け、張弦で完成です。
こういう修理がこれから大事になってきます。
古いものを活かす技術が必要な時代です。

10月後半に戻って来るのを楽しみに待っています。

● COMMENT ●

ピン板交換

前にスクエアピアノのピン板交換をされていましたね。きっと交換後のピン板は、オリジナルものよりも長持ちすると思います。次の100年後の修理では、また荒木さんみたいな凄腕のピアノ技術者が面倒を見てくれることでしょう。

ありがとうございます‼️

わざわざ磐田まで足を運んでくださったのですね。お忙しいところ申し訳ありません。こういった作業の工程や状況を見せていただくと、とんでもない大修理なのがよくわかりますし、様子が見えることで安心できます。丁寧に扱っていただいて、本当に感謝しています。どんなピアノになって帰ってくるのか、とっても楽しみです🎵

Re: ピン板交換

うさま
良く覚えていらっしゃる!今回思ったのは100年前の下手なヨーロッパ製のよりもYAMAHAの技術は格段に上というのが見えました。とにかく仕事が綺麗!日本の技術を誇りに思いました。

Re: ピン板交換

もう少しの辛抱でお待ちください!みんなで綺麗に仕上げています。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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