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ヤマハ特有の修理 - 2022.05.24 Tue

一番ピアノが売れた時代1980年代前後までのピアノ特有の症状があります。
それは人口皮革の劣化です。
天然のものと違って加水分解で化合物が粉々もしくは脆くなっていきます。

元々皮は耐久性、耐摩耗に優れています。
そこが脆くなるとどうなるか。
写真の鍵盤蓋ように人口皮革は削れて無くなり、その下地の木部が削られてしまい、動きに支障がでてきます。

この時代の木材もラワン材を多用していて道管が太く柔らかいため削れやすいのです。
お客様から鍵盤蓋がうまく閉まらなくなったという相談を受けたそうです。



他のアングルからの写真
左側がかろうじて残っていてオリジナルの高さがわかります。


このバネで削られていきます。


オリジナルの形は



ある技術者からの依頼で伺いました。
現地にベルトサンダーや接着剤、木片を持って行って行いました。

無くなった膨らみを復活させるべく新たな木を削りながら形を近づけていきます。
大きさが出来上がると貼り付けます。


新しい天然の皮を貼ります。


皮に油分を足して出来上がり。

こういうピアノが日本に何万台とあることになります。
対応ができない場合は受け付けますのでご連絡ください。
utasha@utamakura.co.jp
(@が全角になっているため半角に戻してください)

● COMMENT ●

金属と革

ビアノの鍵盤蓋の構造って、こういうふうに金属の押さえ金具と革との摩擦で動きを抑えているんですね。革は金属との摩擦が大きいのが特質ですが、人工皮革では耐久性に限度がありますね。

Re: ヤマハ特有の修理

うさま
どんなメーカーに限らず人口皮革の問題は抱えています。耐久性が必要な所に皮を使うのに、耐久性が無いものが使われるという結果になっているのは当時は考え付かなかったのでしょうね。


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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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